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【12月7日の香港市場】
2018.12.07 17:55
主要指数はいずれも3日続落。ハンセン指数は前日比0.35%安の2万6063.76ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は1.06%安の1万369.40ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約2%増加し、概算で989億5800万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が8億5100万元の買い越し。深セン経由の買越額は6億5100万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
休場明けのニューヨーク市場はダウ平均が続落。華為技術の最高財務責任者(CFO)逮捕のニュースを受け、米中関係悪化への懸念から、一時は785米ドルほど下落したが、米国の利上げ休止観測を背景に下げ幅を縮めた。華為技術のCFOの保釈聴聞会を控え、本日の香港市場は様子見ムードが強かった。ハンセン指数は昨日の反動から高く寄り付き、その後は前日終値を挟んで一進一退。大引け間際に中国本土系銘柄を中心に売られ、本日の安値付近で取引を終了した。中国企業指数は前日終値付近で寄り付き、朝方こそ上げに転じる場面もあったが、その後は小幅安で推移。後場の中盤から下げ幅を広げ、安値引けした。米中関係悪化をめぐる警戒感から、本土投資家は手控えムード。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は7.3%にとどまった。
ハンセン指数の構成銘柄では、石薬集団(01093.HK)が4.34%安となり、2日連続で下落率1位。11都市で試験的に実施される薬品の集中調達で、調達価格が大方の予想を超える値下がりとなる見通しから、アナリストが製薬セクターの投資判断や目標株価を下方修正しており、これが悪材料となった。スマートフォン部品関連株は本日も軟調。昨日の下落率3位だった舜宇光学科技(02382.HK)が、本日は同2位の3.78%安。昨日の下落率2位だった瑞声科技(02018.HK)も売られ、本日は1.55%安だった。マカオで来年元旦からカジノや空港で喫煙室以外での屋内禁煙が実施されることを嫌気し、銀河娯楽(00027.HK)が2.20%安、サンズチャイナ(01928.HK)が1.82%安だった。
こうしたなか、時価総額の大きなテンセント(00700.HK)が反発し、上昇率3位の2.10%高。同社が出資するエンターテインメント会社の猫眼娯楽が、香港上場に向けたヒアリングを行うと伝わり、これを好感した。また、全国をカバーする5G(第五世代移動通信)の試験周波数が割り当てられたことを受け、中国移動(00941.HK)が1.97%高だった。(中国部・千原)
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