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【12月6日の香港市場】

2018.12.06 17:48

 主要指数はいずれも大幅続落。ハンセン指数は前日比2.47%安の2万6156.38ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は2.56%安の1万480.72ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約22%増加し、概算で969億5100万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が5億3900万元の買い越し。深セン経由の買越額は4億4400万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はブッシュ元大統領の死去にともなう「国民追悼の日」のため休場。こうしたなか、華為技術の孟晩舟・最高財務責任者(CFO)が今月1日にカナダで逮捕されていたというニュースが流れた。孟CFOは華為技術の創業者の娘であり、容疑は米国の対イラン制裁違反のもよう。米国は孟CFOの身柄引き渡しを求めるとみられ、米中関係が一段と悪化することへの警戒感が強まった。また、華為技術をはじめとする中国のハイテク企業に対する米国の締め付けが一層強まるとの見方が広がった。華為技術CFO逮捕の報道を受け、本日の香港市場は大幅安で寄り付き、その後も安値圏で推移した。

 ハンセン指数の構成銘柄では、米国からの圧力強化やiPhoneの売れ行き不振を背景に、スマートフォン部品関連株が大幅続落。瑞声科技(02018.HK)が5.58%安、舜宇光学科技(02382.HK)が5.47%安となり、下落率2~3位に並んだ。時価総額の大きなテンセント(00700.HK)も下落率4位の5.23%安と続落し、ハンセン指数の重荷となった。米中両国で事業展開している万洲国際(00288.HK)も売られ、下落率5位の5.20%安だった。

 下落率1位は石薬集団(01093.HK)の14.48%安。11都市で試験的に実施される薬品の集中調達で、調達価格の大幅な値下がりが予想されることが、売り材料となった。恒安国際(01044.HK)は今年下期の業績低迷を予想するアナリストが目標株価を引き下げたことを嫌気し、3.88%安。また、大都市で1-11月の土地取引額が前年同期比で大幅に落ち込んでいることを受け、本土系不動産株も軟調。碧桂園控股(02007.HK)が3.61%安、華潤置地(01109.HK)が3.20%安だった。(中国部・千原)
 
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