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【12月5日の香港市場】
2018.12.05 17:54
主要指数は4日ぶりに反落。 ハンセン指数は前日比1.61%安の2万6819.68ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は1.38%安の1万756.95ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約14%減少し、概算で792億4400万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が4億8900万元の買い越し。深セン経由は買い越しに転じ、買越額は2億6500万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が3日ぶりに大幅反落。イールドカーブ(利回り曲線)で3年債の利回りが5年債を上回る逆イールドが発生し、景気後退への警戒感が広がった。米中摩擦をめぐっても、トランプ大統領が強硬なツイートを投稿し、再び懸念が強まった。投資家心理の悪化を背景に、香港の主要指数は低く寄り付き、軟調な値動きに終始。ハンセン指数の終値は3日ぶりに節目の2万7000ポイントを下回った。手控えムードが強く、メインボードの売買代金は6日ぶりに800億HKドルを下回った。
ハンセン指数の構成銘柄では、新型iPhoneの売れ行き不振を受け、スマートフォン部品関連株が続落。舜宇光学科技(02382.HK)はアナリストが短期間内の株価下落を予想したことを嫌気して7.26%安となり、2日連続で下落率1位となった。昨日の下落率2位だった瑞声科技(02018.HK)も売られ、本日は同4位の3.70%安だった。吉利汽車(00175.HK)は下落率2位の4.19%安。北京汽車(01958.HK)が北京ベンツへの出資比率が低下する可能性を外電が報じたことを受けて11.31%安となり、自動車セクター全体が軟調だったことも逆風となった。
原油相場の下落を受け、中国海洋石油(00883.HK)が下落率3位の3.75%安。昨日の上昇率5位だったAIA(01299.HK)は反落し、本日は下落率5位の3.28%安。HSBC(00005.HK)は米国での逆イールド発生で利ザヤが悪化するとの懸念から、下落率6位の2.64%安。時価総額の大きなテンセント(00700.HK)は反落し、2.25%安だった。ニューリテール(新しい小売業)のスーパーマーケット「盒馬鮮生」で現金払いの拒否をめぐる苦情が発生しており、中国人民銀行(中央銀行)が是正を要請。低コストなキャッシュレス・オンリーに待ったがかかったことも、投資家心理を悪化させたもようだ。(中国部・千原)
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