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【11月29日の中国本土市場】
2018.11.29 16:57
主要指数はいずれも下落。上海市場は上海総合指数が反落し、前日比1.31％安の2567.44ポイント。B株指数は3日ぶりに反落し、0.49％安の278.11ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が3日ぶりに反落し、2.06％安の7597.00ポイント。B株指数が5日続落し、0.83％安の858.99ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約6％増加し、概算で3105億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は14億6900万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）は売り越しに転じ、売越額は1億8200万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
米連邦準備制度理事会（FRB）のパウエル議長が利上げに慎重な姿勢を示したことから、前日のニューヨーク市場はダウ平均が大幅に3日続伸。上海総合指数も高く寄り付いた。もっとも、中国の自動車関税に対しあらゆる対抗策を検討すると、米国のライトハイザー通商代表が発表。米中貿易摩擦への懸念から上昇幅を縮める展開になった。後場に入るとマイナスに転じ、下げ幅を拡大。終値で節目の2600ポイントを割り込んで安値引けした。上海市場と深セン市場はいずれも全体の9割近くの銘柄が下落。上海市場の大型株で構成される上証50指数は0.79％安だった。中小企業板指数は2.08％安、創業板指数は2.11％安だった。
上海A株市場の主力セクターでは、保険株が軟調。平安保険'A'（601318.SS）と新華人寿保険'A'（601336.SS）が1.12％安、太平洋保険'A'（601601.SS）が0.88％安、中国人寿保険'A'（601628.SS）が0.55％安だった。
そのほかでは、農地制度改革について年内にも新たな政策が出されると報道され、農業関連株が強い。天邦食品（002124.SZ）が4.95％高、牧原食品（002714.SZ）が3.84％高、登海種業（002041.SZ）が3.26％高。産金株も堅調。山東黄金'A'（600547.SS）が5.56％高、中金ゴールド（600489.SS）が3.96％高、紫金砿業'A'（601899.SS）が1.19％高。一方、通信株が軟調。中興通訊'A'（000063.SZ）が5.20％安、烽火通信（600498.SS）が3.88％安、亨通光電（600487.SS）が3.14％安、中国聯通（600050.SS）が2.04％安。証券株も弱い。中国銀河証券'A'（601881.SS）が5.30％安、中信証券'A'（600030.SS）が2.23％安だった。
B株市場は、上海市場と深セン市場のいずれも全体の7割半あまりの銘柄が下落した。（中国部・関）
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