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【11月28日の香港市場】

2018.11.28 17:58

 主要指数は反発。ハンセン指数は前日比1.33%高の2万6682.56ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は1.13%高の1万634.71ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約8%増加し、概算で849億3300万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が3億8700万元の売り越し、深セン経由は1億9700万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米中首脳会談を今週末に控え、米国政府高官が両国間での合意の可能性もあると発言。これが通商摩擦緩和への期待感につながると、前日の米国株市場はダウ平均が上昇し、本日の香港株市場でもハンセン、中国企業の両指数が高く寄り付いた。その後は上海総合指数の上昇を支えに上げ幅を着実に広げ、いずれも本日の高値圏で取引を終えた。

 米中両政府の通商合意期待、中国の5G(第五世代移動通信)インフラ整備の加速などが織り込まれ、ハイテク関連株が好調。大型IT株のテンセント(00700.HK)が引き続き買われ、ハンセン指数構成銘柄の上昇率2位となる3.62%高で指数の上昇を牽引した。スマホ部品大手の舜宇光学科技(02382.HK)が同1位の3.71%高、スマホ大手の小米B(01810.HK)が4.92%高。三大通信会社は5Gの割当電波が基本的に定まり、中国電信(00728.HK)が1.45%高、中国聯通香港(00762.HK)が1.24%高、中国移動(00941.HK)が1.17%高と堅調だった。

 中国人研究者による「ゲノム編集女児誕生」の主張をめぐって専門家などの批判が集まる一方、中国バイオ医療産業への投資家の関心も集まり、信達生物製薬(01801.HK)が11.17%高、中国医療網絡(00383.HK)が7.02%高、東陽光薬業(01558.HK)が4.91%高など、医薬・医療セクターが好調。石油輸出国機構(OPEC)減産の観測が高まり、三大石油株の中国海洋石油(00883.HK)が2.23%高、中国石油化工(00386.HK)が2.00%高、中国石油天然気(00857.HK)が1.31%高と買われた。

 一方で都市ガス大手の中国燃気(00384.HK)は増収増益の18年9月中間決算を発表したが、好材料出尽くし感から4.38%安に沈んだ。テレビ生産大手の創維数碼控股(00751.HK)はアナリストによる目標株価の大幅引き下げを材料に、5.28%安だった。(中国部・畦田)
 
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