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【11月27日の中国本土市場】
2018.11.27 16:59
主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が小幅に4日続落し、前日比0.04%安の2574.67ポイント。B株指数は3日ぶりに反発し、0.42%高の277.22ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が4日ぶりに反発し、0.25%高の7635.15ポイント。B株指数が3日続落し、0.28%安の867.22ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約2%減少し、概算で2509億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額はそれぞれ3億6700万元、5300万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
前日のニューヨーク市場はダウ平均が5日ぶりに反発。外部環境の改善を受け、上海総合指数は小高く寄り付いた。こうしたなか、中国人民銀行(中央銀行)が買いオペを通じた資金供給を23日連続で停止し、SHIBOR(上海銀行間貸出金利)が上昇。また、米国のトランプ大統領が、今週末の米中首脳会談で貿易問題について合意できなかった場合、追加関税の実施と関税率を引き上げる可能性に言及したことで、様子見ムードが広がった。後場の中盤でマイナスに転じると、下げ幅を拡大。引けにかけて買い戻されたものの、小幅安で取引を終了した。
上海市場は全体の6割半近くの銘柄が上昇。もっとも、大型株が軟調だったことで、上海総合指数も下落した。上海市場の大型株で構成される上証50指数は0.31%安だった。深セン市場の上昇銘柄は7割近くに上った。なかでも中小型株の上げが大きく、中小企業板指数は0.49%高、創業板指数は0.83%高だった。
上海A株市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が軟調。中国農業銀行'A'(601288.SS)が0.55%安、中国銀行'A'(601988.SS)が0.55%安、中国建設銀行'A'(601939.SS)が0.44%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が0.37%安だった。
そのほかでは、革新的価値を創造する中小企業を今後3年間に600社ほど育成すると工業情報化部が発表し、5G(第五世代移動通信)関連銘柄が強い。中興通訊'A'(000063.SZ)が2.74%高、中天科技(600522.SS)が2.47%高、烽火通信(600498.SS)が2.31%高。造船株も堅調。中船防務'A'(600685.SS)が5.97%高。一方、酒造株が軟調。洋河酒廠(002304.SZ)が1.10%安、茅台酒(600519.SS)が0.72%安、宜賓五糧液(000858.SZ)が0.61%安だった。
上海B株市場は全体の6割の銘柄が下落。深センB株市場は上昇・下落銘柄がほぼ同数だった。(中国部・関)
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