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【11月26日の香港市場】
2018.11.26 17:50
主要指数は反発し、ハンセン指数は前営業日比1.72％高の2万6376.18ポイント。中国企業指数（旧H株指数）は3営業日ぶりに上昇し、1.28％高の1万521.53ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末比で約24％増加し、概算で740億9600万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）は上海経由が6億1300万元の売り越し、深セン経由は1億300万元の買い越しだった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
サウジアラビアの原油増産の観測を受けて先週末のニューヨークWTI原油先物が大幅に下落すると、米国株市場でもダウ平均が続落した。これにより不透明な外部環境が続いたものの、米国の長期金利が低下したことで本日の香港株市場は香港系不動産株が買い戻され、ハンセン指数は反発して寄り付いた。先週末の急落の反動で前場の上海総合指数が概ね小幅高で推移し、これを好感した中国企業指数もプラス圏でスタート。米中首脳会談への期待感も残り、ハンセン、中国企業の両指数は前場で上げ幅を広げると、後場も堅調に推移した。ハンセン指数は再び2万6000ポイントを回復して大引け。
金融政策で米国と連動する香港の地場系不動産株が反発。米長期金利低下を手がかりに新世界発展（00017.HK）が3.70％高、信和置業（00083.HK）が3.28％高、長江実業（01113.HK）が2.77％高と買われ、ハンセン指数の上昇に寄与した。マカオのカジノ大手も物色され、銀河娯楽（00027.HK）は4.39％高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となった。また、中国IT大手のテンセント（00700.HK）が2.33％高と反発し、指数の上昇に貢献。同社が出資するオンライン旅行大手の同程芸龍（00780.HK）が本日上場し、大幅高で引けたことが好感された。足元の卸電力量の増加が織り込まれ、華電国際電力（01071.HK）が5.36％高、華能国際電力（00902.HK）が4.30％高、大唐国際発電（00991.HK）が2.17％高と、発電大手が買われた。
一方で原油相場の先安観が一段と強まり、大型石油株の中国石油天然気（00857.HK）が1.48％安に沈んだ。石炭安の警戒感も広がり、炭鉱大手の内モンゴル伊泰石炭'H'（03948.HK）が3.06％安、ヤン州煤業（01171.HK）が1.49％安、神華能源（01088.HK）が1.00％安。個別ではニューエコノミー関連の美団点評B（03690.HK）が2.22％安。先週末に発表した7－9月期決算で赤字が大幅に拡大し、これを悪材料に本日も続落した。（中国部・畦田）
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