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【11月19日の香港市場】

2018.11.19 17:56

 主要指数はいずれも3日続伸。ハンセン指数は前営業日比0.71%高の2万6372.00ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.45%高の1万631.66ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ約3%増加し、概算で803億1000万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が売り越しに転じ、売越額は3億2200万元。深セン経由は1億9000万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 先週末のニューヨーク市場はダウ平均が続伸。中国が米国との取引を望んでいると、トランプ大統領が発言し、米中摩擦への警戒感が後退した。米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げに慎重との見方も浮上し、長期金利が低下したことも、株価の追い風となった。トランプ大統領は中国から142項目の行動計画を受け取ったことを明らかにし、これを評価。もっとも、アジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議は米中対立が原因で、首脳宣言を採択できないという史上初の結果となった。本日の香港市場は、米中が歩み寄ることへの期待感を背景に、主要指数が高く寄り付いた。ザラ場では下げに転じる場面もあったが、総じて堅調に推移した。

 ハンセン指数の構成銘柄では、スマホ部品関連株が買われた。瑞声科技(02018.HK)は投資家ミーティングで経営陣が経営についてポジティブな見方を示したことを好感し、上昇率1位の4.67%高。舜宇光学科技(02382.HK)はレンズセットの出荷が安定していると評価するアナリストが買い推奨を継続したことを受け、同5位の3.53%高だった。

 各地で住宅ローン金利や頭金比率が引き下げられているという報道が流れたほか、来年1月にも預金準備率が引き下げられる可能性が大きいという専門家の見方が伝わり、本土系不動産株も堅調。華潤置地(01109.HK)が4.56%高、中国海外発展(00688.HK)が3.96%高となり、上昇率2~3位に並んだ。米長期金利の低下を受け、香港系不動産株も買われた。一方、石薬集団(01093.HK)が下落率2位の1.72%安。前場終了後に33.77%増益の18年1-9月期決算を発表したが、6月中間決算に比べ増益率が縮小したことが嫌気されたもようだ。(中国部・千原)
 
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