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【11月19日の中国本土市場】
2018.11.19 16:51
主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が3日続伸し、前営業日比0.91％高の2703.51ポイント。B株指数は6日続伸し、0.04％高の287.68ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が3日続伸し、0.57％高の8108.84ポイント。B株指数が3日ぶりに反落し、0.40％安の908.73ポイント。両市場の売買代金は先週末に比べ約8％減少し、概算で4401億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）と「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額はそれぞれ13億4000万元、5億7500万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
トランプ大統領が中国に追加関税を課さない可能性を示唆したと報道され、ニューヨーク市場のダウ平均が続伸。通商問題解決への期待を背景に、上海総合指数は小高く寄り付いた。もっとも、節目の2700ポイントを目前にして売りに押され、その後は前日終値を挟み一進一退。後場に入ると再び上げ幅を拡大。10月10日以来、約１カ月ぶりに2700ポイントを回復して高値引けした。上海市場は全体の5割半の銘柄が上昇。大型株が堅調。上海市場の大型株で構成される上証50指数は1.24％高だった。深セン市場は下落銘柄の方がわずかに多かった。なかでも中小型株が弱含み、中小企業板指数は0.41％高だった一方、創業板指数は0.63％安だった。
上海A株市場の主力セクターでは、来年１月にも預金準備率が引き下げられる可能性があると報じられ、時価総額の大きな銀行株が強い。四大国有銀行株は中国建設銀行'A'（601939.SS）が1.50％高、中国農業銀行'A'（601288.SS）が1.38％高、中国工商銀行'A'（601398.SS）が1.31％高、中国銀行'A'（601988.SS）が1.11％高。保険株も上昇。平安保険'A'（601318.SS）が0.72％高、中国人寿保険'A'（601628.SS）が0.70％高、太平洋保険'A'（601601.SS）が0.54％高、新華人寿保険'A'（601336.SS）が0.29％高だった。 もっとも、来年初めにも外資出資規制が緩和されるとの報道を受け、保険株の上げ幅は小さかった。
そのほかでは、上海・ロンドンストック・コネクト開通への期待から証券株が強い。浙商証券（601878.SS）が4.89％高、東方証券'A'（600958.SS）が3.31％高、中信証券'A'（600030.SS）が2.78％高。住宅ローン金利引き下げへの思惑から不動産株が堅調。華夏幸福基業（600340.SS）がストップ高、万科企業'A'（000002.SZ）が4.80％高、保利房地産（600048.SS）が4.00％高。一方、鋼材価格が下落していると報道され、鉄鋼株が弱い。方大スチール（600507.SS）が7.79％安、三鋼ビン光 （002110.SZ）が1.59％安、華菱鋼鉄（000932.SZ）が0.40％安だった。
上海B株市場は全体の6割あまりの銘柄が下落。深センB株市場は全体の6割近くの銘柄が下落した。（中国部・関）
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