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【11月12日の香港市場】
2018.11.12 17:44
主要指数は小幅に反発。ハンセン指数は前営業日比0.12%高の2万5633.18ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.08%高の1万440.34ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末比で約2割減少し、概算で731億4700万HKドル。今年10月以降で最少にとどまった。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が7億7000万元、深セン経由が2億4000万元の買い越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げ継続方針を嫌気した先週末の米国株市場は主要3指数が下落。世界経済減速の懸念も加わり、ニューヨークWTI原油先物は過去最長となる10営業日続落に沈んだ。こうした外部環境の悪化を受け、週明けの香港株市場はハンセン、中国企業の両指数が小安くスタート。その後はA株市場の反発などを材料に先週末の終値付近でもみ合い、最終的にいずれも小幅高で取引を終えた。
浙江省での天然ガス発電価格引き上げが伝わり、発電大手が上昇。華潤電力控股(00836.HK)が5.62%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となったほか、華電国際電力(01071.HK)が6.12%高、華能国際電力(00902.HK)が3.27%高だった。5G(第五世代移動通信)の商用ライセンス発行が近いとの観測から、通信大手の中国移動(00941.HK)が1.78%高、中国電信(00728.HK)が0.78%高。
個別ではアパレル大手の徳永佳集団(00321.HK)は増収増益の9月中間決算が好感され、5.77%高で取引を終了。電池メーカーの天能動力(00819.HK)は主力子会社のA株上場計画を材料に5.90%高だった。医療機器会社の春立医療器械(01858.HK)は株式分割(無償交付)の実施計画を手がかりに、5.90%高。
一方で、原油相場下落を悪材料に、中石化石油工程技術服務(01033.HK)が8.13%安、崑崙能源(00135.HK)が1.91%安、中国石油化工(00386.HK)が1.04%安と、石油株が概ね軟調。大型IT株のテンセント(00700.HK)は7-9月期決算の発表を控えてリスク回避の売りが広がり、ハンセン指数構成銘柄の下落率2位となる3.08%安に沈んで指数の上げ幅を縮めた。スマホ市場減速と業績鈍化懸念が継続し、スマホ部品大手の瑞声科技(02018.HK)が同1位の3.27%安。同業の舜宇光学科技(02382.HK)は0.55%安だった。(中国部・畦田)
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