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【11月12日の中国本土市場】

2018.11.12 16:56

 主要指数はいずれも反発。上海市場は上海総合指数が6日ぶりに反発し、前営業日比1.21%高の2630.51ポイント。B株指数が5日ぶりに反発し、1.01%高の276.54ポイントだった。深セン市場はいずれも6日ぶりに反発。深セン成分指数が2.40%高の7832.28ポイント、B株指数が1.55%高の896.22ポイント。両市場の売買代金は先週末に比べ約24%増加し、概算で3392億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は9億5100万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は4億8100万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場のダウ平均が5日ぶりに反落。上海総合指数も低く寄り付いた。しかし、先週末の金融株急落の原因となった、銀行による企業向け新規貸出額の50%以上を民営企業向けとする3年後の目標について、関係者がこの目標は方向性を示したものにすぎないと釈明。自社株買いに対する規制が緩和されるとの報道も追い風となり、序盤でプラスに転じると、上げ幅を拡大。後場は高値圏で推移し、終値で2600ポイントを回復した。上海市場と深セン市場は全体の9割半の銘柄が上昇。大型株の上げは小さく、上海市場の大型株で構成される上証50指数は0.44%高だった。中小型株の上げが大きく、中小企業板指数は2.58%高、創業板指数は3.47%高だった。

 上海A株市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株がまちまち。四大国有銀行株は中国銀行'A'(601988.SS)が0.55%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が0.18%高だった一方、中国建設銀行'A'(601939.SS)が前日比変わらず、中国農業銀行'A'(601288.SS)が0.27%安だった。

 そのほかでは、イノベーション型企業向け株式市場「科創板」の意義を「人民日報」が強調し、ベンチャーキャピタル関連株が強い。電広伝媒(000917.SZ)がストップ高、大衆公用事業'A'(600635.SS)が3.34%高、博彦科技(002649.SZ)が3.09%高。自動車株も堅調。中通客車(000957.SZ)がストップ高、江淮汽車(600418.SS)が5.26%高、東風汽車(600006.SS)が5.23%高。環境保護関連の銘柄も堅調。博天環境(603603.SS)がストップ高、清新環境(002573.SZ)が8.04%高、高能時代環境(603588.SS)が4.34%高。一方、酒造株が軟調。茅台酒(600519.SS)が1.77%安、水井坊(600779.SS)が1.67%安、洋河酒廠(002304.SZ)が1.65%安だった。

 上海B株市場は全体の9割半の銘柄が上昇。深センB株市場は全体の9割の銘柄が上昇した。(中国部・関)
 
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