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【11月9日の香港市場】
2018.11.09 17:43
主要指数はいずれも4日ぶりに反落。ハンセン指数は前日比2.38%安の2万5601.92ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は2.54%安の1万431.46ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約4%減少し、概算で908億640万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が5億5300万元の売り越し。深セン経由は6億8200万元の売り越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が小幅に4日続伸。ハイテク株が売られ、ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)は金融政策の現状維持を決めたものの、声明で利上げを正当化。利上げ観測が強まったことを受け、香港市場の主要指数は低く寄り付いた。ハンセン指数は2万6000ポイント割れで寄り付き、じりじりと下げ幅を拡大。上海市場が軟調だったこともあり、本土系銘柄を中心に売られた。ハンセン指数は4日ぶりの2万6000ポイント割れで取引を終了した。
ハンセン指数の構成銘柄は幅広く売られた。時価総額の大きなテンセント(00700.HK)が下落率1位の4.90%安となり、指数の重荷となった。同社のオンラインゲームをめぐるマーケティング予算が引き下げられるとの報道が、引き続き悪材料となったもようだ。原油相場の下落を受け、昨日は堅調だった本土系石油株の下げ幅が大きく、中国海洋石油(00883.HK)が下落率2位の4.37%安。本土系不動産株も売られ、碧桂園控股(02007.HK)が下落率3位の4.08%安だったほか、華潤置地(01109.HK)が3.20%安、中国海外発展(00688.HK)が2.51%安だった。
マカオのカジノ株は続落し、銀河娯楽(00027.HK)が3.05%安、サンズチャイナ(01928.HK)が2.76%安。同業のウィンマカオ(01128.HK)の弱気発言が、引き続き嫌気された。銀行の新規融資額の貸出先に占める民営企業の比率を3年後に5割以上に引き上げるという方針が当局によって示され、本土系銀行株が売られた。(中国部・千原)
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