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【11月8日の中国本土市場】

2018.11.08 17:08

 主要指数はいずれも小幅に続落。上海市場は上海総合指数が4日続落し、前日比0.21%安の2635.63ポイント。B株指数が3日続落し、0.12%安の275.91ポイントだった。深セン市場は4日続落。深セン成分指数が0.69%安の7698.01ポイント、B株指数が0.21%安の886.32ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約13%減少し、概算で2966億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は34億4000万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は6億5200万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米国の中間選挙が大方の予想通りの結果となり、不透明感がやわらいだ。ニューヨーク市場のダウ平均は大幅に3日続伸。良好な外部環境を受け、上海総合指数は高く寄り付いた。その後は売りに押されたが、貿易統計が輸出入ともに予想を上回ったことを追い風に、上げ幅を拡大。後場に入ると再び売りに押され、中盤でマイナスに転じ、そのまま小幅安で取引を終了した。

 上海市場と深セン市場はいずれも全体の6割弱の銘柄が下落。もっとも、大型株が堅調だったことで、上海総合指数の下落率は小幅にとどまった。上海市場の大型株で構成される上証50指数は0.14%高。中小企業板指数は0.44%安、創業板指数は1.20%安だった。 売買代金は8日ぶりに3000億元を下回った。

 上海A株市場の主力セクターでは、石油輸出国機構(OPEC)が来年に減産を再開する可能性があると報道され、二大石油株が堅調。中国石油天然気'A'(601857.SS)が0.48%高、中国石油化工'A'(600028.SS)が0.16%高。時価総額の大きな銀行株も底堅い。四大国有銀行株は中国銀行'A'(601988.SS)が0.27%高、中国農業銀行'A'(601288.SS)が0.26%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が0.18%高、中国建設銀行'A'(601939.SS)が前日比変わらずだった。

 そのほかでは、習近平・国家主席が上海自由貿易試験区の拡張などを強調したことから、地場銘柄の一角が強い。上海市北高新'A'【売付のみ】(600604.SS)がストップ高、張江ハイテク(600895.SS)が9.41%高。鉄道の建設・運営を独占する中国鉄路総公司の幹部が、北京と上海を結ぶ京滬高速鉄路股フン有限公司の上場計画について言及し、関連銘柄が底堅い。晋西車軸(600495.SS)が2.57%高、晋億実業(601002.SS)が前日比変わらず。一方、証券株が弱い。中信建投証券'A'(601066.SS)が3.64%安、光大証券'A'(601788.SS)が2.10%安、華泰証券'A'(601688.SS)が2.04%安、中信証券'A'(600030.SS)が1.90%安だった。

 上海B株市場は全体の約4割半の銘柄が上昇。深センB株市場は全体の5割ほどの銘柄が下落した。(中国部・関)
 
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