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【11月7日の香港市場】

2018.11.07 18:19

 主要指数はいずれも小幅に続伸。ハンセン指数は前日比0.10%高の2万6147.69ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.08%高の1万641.48ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約20%増加し、概算で973億2600万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が7億8000万元、深セン経由が4億2600万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 本日の香港市場は、米国中間選挙の結果を見極めたいとのムードが強かった。香港の主要指数は朝方から前日終値を挟んで小動きだったが、前場の中盤から上げ幅を拡大。後場寄り直後に本日の高値を付けたが、中間選挙で民主党が下院議席の過半数を獲得する見込みが伝わると、一気に下げに転じた。その後は概ねマイナス圏で推移し、小幅安でザラ場を終了。しかし、終値を決定する板寄せのクロージング・オークション・セッションが終了すると、いずれの指数も小幅高に転じた。

 中間選挙の結果は大方の予想通りで、中国に対するトランプ大統領の強硬姿勢が緩むのではないかという見方もあったが、負けず嫌いの性格から一段と強気の態度に出るとの予想もあり、政策運営をめぐる不確実性は残ったままとなった。また、トランプ政権の政策実行が難しくなることで、これが米国経済に与える影響も意識されたもよう。これを背景に、本日の香港市場が方向感を欠く展開となった。

 ハンセン指数は値下がりした構成銘柄の方が多かったものの、時価総額の大きなテンセント(00700.HK)が0.47%高となったことなどに支えられ、最終的に小幅高で終了した。テンセントをめぐっては、ディー・エヌ・エーとの提携で、スマートフォンゲーム「伝説対決-Arena of Valor-」を配信することが材料視された。このゲームは大ヒットした「王者栄耀」グローバル版の日本向けであり、中国本土でのゲーム規制が強まるなか、海外にマーケットを広げたことを好感したもようだ。また、来年はVR(仮想現実)版の微信(ウィーチャット)をリリースすると経営トップが明らかにしたほか、米シリコンバレーに自動運転車の開発チームを設けると報道されたことも、材料視された。

 昨日に続いて香港系不動産株の一角が堅調。恒隆地産(00101.HK)が上昇率1位の2.31%高だった。今週金曜日に決算発表を控えたAIA(01299.HK)は上昇率4位の1.76%高。香港交易所(00388.HK)は後場で一段高となり、1.17%高。前場終了後に発表した18年1-9月期決算は35.43%増益で、純利益が過去最高を更新したことが買い材料となった。

 一方、吉利汽車(00175.HK)が続落し、本日は下落率1位の4.93%安。10月の販売台数の伸びが、9月に比べ大幅に鈍化したとアナリストが指摘し、これが嫌気されたもようだ。

 そのほかの銘柄では、中興通訊(00763.HK)が4.24%高。交通・自動車市場への戦略投資を加速し、クアルコムのチップセットを搭載した車載モジュールを開発すると報道され、これが材料視された。(中国部・千原)
 
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