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【11月1日の香港市場】

2018.11.01 18:01

 主要指数はいずれも大幅に続伸した。ハンセン指数は前日比1.74%高の2万5416.00ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は1.38%高の1万279.32ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約12%増加し、概算で1188億8700万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由の買越額が6億5000万元に増加し、深セン経由は8800万元の買い越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米国の複数の企業決算・統計内容が好感され、前日の米国株市場はダウ平均が続伸。外部環境の改善を支えに、本日の香港株市場は主要指数が高くスタートした。その後も堅調に推移し、ハンセン指数は6営業日ぶりに2万5000ポイントを回復。中国共産党の中央政治局会議が開かれ、足元の景気減速圧力を受けて政策対応強化の方針を決定。景気対策期待が強まり、株価反発の手がかりになった。対米ドルの人民元レートがオンショア・オフショアの両方で反発したことも好感された。

 足元の好調な販売状況と中国の金融緩和観測を背景に、本土系の不動産大手が上昇。販売額1位の碧桂園控股(02007.HK)はハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる9.17%高と、買い進まれた。さらに華潤置地(01109.HK)が4.69%高、中国海外発展(00688.HK)が4.68%高で、上昇率4~5位に入った。引き続き米国ハイテク株高が好感され、大型IT株のテンセント(00700.HK)が4.04%高と続伸。ハンセン指数の上昇に貢献した。美団点評B(03690.HK)が11.14%高、瑞声科技(02018.HK)が7.87%高、中興通訊(00763.HK)が4.18%高など、主だったハイテク関連銘柄が好調。

 また、建材大手の中国建材(03323.HK)は1-9月期の大幅増益を材料に6.60%高。ほかの建材セクターも買われ、華潤セメント(01313.HK)が7.67%高、安徽海螺水泥(00914.HK)が5.67%高、北京金隅(02009.HK)が2.31%高だった。中国政府による財政出動の思惑から建設・建機セクターも好調に推移し、中国中鉄(00390.HK)が5.85%高、中聯重科(01157.HK)が5.57%高、中国鉄建(01186.HK)が4.83%高。

 一方で1-9月期の減益決算が引き続き嫌気され、食肉大手の万洲国際(00288.HK)が続落。3.82%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位となった。また、電気自動車(EV)に強い自動車メーカーの北京汽車(01958.HK)が3.18%安、BYD(01211.HK)が3.05%安だった。(中国部・畦田)
 
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