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【10月31日の香港市場】
2018.10.31 17:44
主要指数はいずれも反発した。ハンセン指数は前日比1.60%高の2万4979.69ポイント。中国企業指数(旧H株指数)は1.39%高の1万138.63ポイントと、7営業日ぶりに上昇した。メインボードの売買代金は前日比で約7%増加し、概算で1063億6400万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が9000万元の買い越しに転じ、深セン経由は3000万元の売り越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。
中国との貿易協定締結にトランプ大統領が意欲を示したことで米中通商摩擦懸念が和らぐと、前日の米国株市場はダウ平均が大幅に反発した。外部環境の改善を支えに本日の香港株市場はハンセン、中国企業の指数が高く寄り付くと、その後も堅調に推移。ハンセン指数は2万5000ポイント間近で大引け。中国企業指数は再び1万ポイントを回復した。市場予想を下回る10月の中国製造業PMIは特段の悪材料とならず、人民元安阻止を目的とした中国人民銀行(中央銀行)の介入への期待感が相場反発の手がかりになった。
米中通商摩擦の後退と米国株市場のハイテク株高を材料に、香港市場でもハイテク株が大幅に反発した。大型株のテンセント(00700.HK)が5.86%と急反発し、ハンセン指数構成銘柄の上昇率2位に入った。スマホ部品大手の舜宇光学科技(02382.HK)は5.83%高で同3位。また、半導体セクターの上海先進半導体(03355.HK)は主要株主である大型国有企業による吸収合併計画を明らかにし、51.11%高と急騰した。大型石油株の中国石油天然気(00857.HK)は18年通年の好業績見通しを材料に、3.42%高。油田サービス大手の中海油田服務(02883.HK)は18年通年の厳しい業績見通しを発表したが、19年からの回復が織り込まれ、2.08%高だった。
このほか1-9月期決算の好決算を材料に風力発電大手が買われ、龍源電力(00916.HK)が8.16%高、大唐新能源(01798.HK)が7.86%高、華能新能源(00958.HK)が4.14%高。大幅安が続いていた自動車販売大手が買い戻され、広匯宝信汽車(01293.HK)が13.33%高、正通汽車(01728.HK)が6.25%高だった。
一方で石油大手の中国石油化工(00386.HK)は大幅増益の1-9月期決算を発表したが、すでに織り込み済みで反落。2.75%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。食肉大手の万洲国際(00288.HK)は減益決算となり、同2位の2.31%安。損保最大手の中国人民財産保険(02328.HK)も業績低迷が嫌気されて12.13%安で引けると、同社を傘下に置く中国人民保険集団(01339.HK)も6.43%安だった。(中国部・畦田)
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