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【10月31日の中国本土市場】
2018.10.31 17:01
主要指数はいずれも上昇。上海市場は続伸し、上海総合指数が前日比1.35%高の2602.78ポイント、B株指数が1.56%高の273.78ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が続伸し、1.45%高の7482.83ポイント。B株指数が3日ぶりに反発し、1.65%高の870.65ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約1%増加し、概算で3149億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は45億7300万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は14億4900万元の買い越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。
10月の製造業PMIは予想をわずかに下回った。こうしたなか、中国人民銀行(中央銀行)が11月7日に香港で人民元建て手形を発行すると発表し、オフショア人民元が反発。さらに29日に中国証券監督管理委員会(CSRC)が「国家隊」による保有株は増加していると表明。本日も保有株の増加を示すデータを指摘する記事が大手メディアに掲載された。
昨日もCSRCが株式市場を支える方針を発表していたことから、個人投資家に安心感が広がり、上海総合指数は小高く寄り付いた。その後は後場の中盤まで上げ幅を拡大。中盤から利益確定売りに押されたものの、4日ぶりに終値で節目の2600ポイントを回復した。上海市場は全体の8割半の銘柄が上昇。上海市場の大型株で構成される上証50指数は1.46%高だった。深セン市場の上昇銘柄は8割半に上った。中小企業板指数は1.42%高、創業板指数は1.23%高だった。
上海A株市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株がまちまち。中国建設銀行'A'(601939.SS)が0.28%高、中国農業銀行'A'(601288.SS)が0.78%高だった一方、中国工商銀行'A'(601398.SS)が変わらず、中国銀行'A'(601988.SS)が0.53%安。二大石油株は中国石油天然気'A'(601857.SS)が0.60%高だった一方、中国石油化工'A'(600028.SS)は変わらずだった。
そのほかでは、売り込まれていた酒造株が強い。茅台酒(600519.SS)が4.75%高、洋河酒廠(002304.SZ)が4.23%高、宜賓五糧液(000858.SZ)が1.38%高だった。1-9月期決算が良好なセメント株も堅調。安徽海螺水泥'A'(600585.SS)が6.26%高、華新セメント'A'(600801.SS)が4.51%高。 一方、証券株が弱い。中原証券'A'(601375.SS)が3.97%安、太平洋証券(601099.SS)が3.70%安だった。
上海B株市場は全体の9割半の銘柄が上昇。深センB株市場は全体の8割ほどの銘柄が上昇した。(中国部・関)
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