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【10月30日の中国本土市場】
2018.10.30 16:56
主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が3日ぶりに反発し、前日比1.02％高の2568.04ポイント。B株指数が反発し、1.10％高の269.57ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が6日ぶりに反発し、0.72％高の7375.22ポイント。B株指数が続落し、0.99％安の856.45ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約22％増加し、概算で3110億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は13億1800万元の買い越し。「深股通」（香港経由の深センA株投資）は6億500万元の売り越しに転じた（注文ベース：買注文と売約定の差）。
11月の米中首脳会談で貿易摩擦を解決できなかった場合、米国は関税の対象になっていなかった中国からの全輸入品について関税を課す用意があると報じられた。これを受け、ニューヨーク市場のダウ平均が続落。さらに人民元レートの基準値が2008年5月以来の安値をつけると、上海総合指数は低く寄り付いた。しかし、中国証券監督管理委員会（CSRC）が株式市場を支える施策を打ち出す方針を発表すると、前場の中盤から買い戻され、プラスに転じた。その後は高値圏で推移し、取引を終了した。上海市場は全体の8割近くの銘柄が上昇。
上海市場の大型株で構成される上証50指数は1.09％高だった。深セン市場の上昇銘柄は7割半に上った。中小企業板指数は0.66％高、創業板指数は0.75％高だった。
上海A株市場の主力セクターでは、四大国有銀行株の中国銀行'A'（601988.SS）が1.08％高、中国工商銀行'A'（601398.SS）が0.89％高、中国建設銀行'A'（601939.SS）が0.70％高、中国農業銀行'A'（601288.SS）が0.52％高だった。大規模な自社株買い計画を発表した平安保険'A'（601318.SS）が1.29％高。その他の保険株も連れ高し、新華人寿保険'A'（601336.SS）が0.91％高、太平洋保険'A'（601601.SS）が0.32％高だった。
そのほかでは、証券株が強い。太平洋証券（601099.SS）がストップ高、華泰証券'A'（601688.SS）が5.10％高、中信証券'A'（600030.SS）が3.90％高。自動車購入税の引き下げを検討していると報道され、自動車関連株が堅調。浙江世宝'A'（002703.SZ）がストップ高。長城汽車'A'（601633.SS）が5.51％高、東風汽車（600006.SS）が2.93％高。一方、当面は自社株買いの計画はないと報じられた茅台酒（600519.SS）が4.56％安。他の酒造株も続落し、安徽古井貢酒'A'（000596.SZ）が4.38％安、宜賓五糧液（000858.SZ）が2.82％安だった。
上海B株市場は全体の8割の銘柄が上昇。深センB株市場は4割あまりの銘柄が下落した。（中国部・関）
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