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【10月29日の中国本土市場】
2018.10.29 16:56
主要指数はいずれも下落。上海市場は上海総合指数が続落し、前営業日比2.18%安の2542.10ポイント。B株指数が反落し、1.41%安の266.61ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が5日続落し、2.43%安の7322.23ポイント。B株指数が4日ぶりに反落し、2.52%安の865.06ポイント。両市場の売買代金は先週末に比べ約10%減少し、概算で2554億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は27億3200万元の買い越し、「深股通」(香港経由の深センA株投資)は1億7100万元の買い越しにそれぞれ転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。
中国当局が外貨準備を利用して1米ドル=7元のラインを守るとの観測を受け、人民元レートの基準値が反発。しかし、9月の工業企業の利益総額の伸び鈍化が嫌気され、上海総合指数は低く寄り付いた。その後は下げ幅を広げる展開。節目の2500ポイントは割らなかったものの、大幅安で取引を終了した。上海市場は全体の8割の銘柄が下落。大型株の下げがきつく、上海市場の大型株で構成される上証50指数は3.21%安だった。深セン市場の下落銘柄は7割半に上った。中小企業板指数は1.86%安、創業板指数は1.00%安だった。
上海A株市場の主力セクターでは、保険株が弱い。太平洋保険'A'(601601.SS)が6.65%安、平安保険'A'(601318.SS)が5.40%安、新華人寿保険'A'(601336.SS)が4.89%安、中国人寿保険'A'(601628.SS)が3.81%安だった。
そのほかでは、5G(第五世代移動通信)の周波数の使用許可が年内に下りると報道され、関連銘柄が強い。通宇通訊(002792.SZ)が3.53%高、烽火通信(600498.SS)が1.94%高、拓維信息系統(002261.SZ)が1.91%高、中興通訊'A'(000063.SZ)が1.15%高。会社法が改正され、自社株買いの規制が緩和されたことを受け、自社株買いを発表している銘柄が堅調。同興達科技【売付のみ】(002845.SZ)がストップ高、輝隆農資【売付のみ】(002556.SZ)が3.91%高、人福医薬(600079.SS)が1.78%高、美盛創意(002699.SZ)が0.88%高。一方、18年1-9月期決算が予想に届かなかった茅台酒(600519.SS)がストップ安。他の酒造株も連れ安し、宜賓五糧液(000858.SZ)と洋河酒廠(002304.SZ)がストップ安、瀘州老窖(000568.SZ)が7.19%安。
上海B株市場は全体の9割半の銘柄が下落。深センB株市場は全体の8割あまりの銘柄が下落した。(中国部・関)
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