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【9月28日の香港市場】
2018.09.28 17:53
主要指数はいずれも反発。ハンセン指数は前日比0.26%高の2万7788.52ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.72%高の1万1017.87ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約9%増加し、概算で844億100万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は国慶節連休にともない、昨日から停止。再開は10月8日を予定している。
ニューヨーク市場は景気拡大への期待感を背景に、ダウ平均が4日ぶりに反発。こうしたなか、米中貿易摩擦への警戒感が根強く、中国事業の大きな銘柄が売られた。良好な外部環境を背景に、香港市場の主要指数は高く寄り付いた。前場は堅調に推移したものの、金利上昇への警戒感から、香港地場系銘柄が売られ、ハンセン指数は後場で下げに転じる場面もあった。中国企業指数はプラス圏での値動きに終始。4日ぶりに終値で1万1000ポイントを回復した。国慶節連休と四半期末を控えた最終売買日ということもあり、終値を決めるクロージング・オークション・セッション(CAS)で株価が大きく変動した。「港股通」が停止中ということもあり、メインボードの売買代金は低水準にとどまった。
ハンセン指数の構成銘柄では、国際原油相場の上昇を受け、石油株が堅調。中国海洋石油(00883.HK)が上昇率1位の3.74%高だったほか、中国石油化工(00386.HK)が1.95%高、中国石油天然気(00857.HK)が1.76%高だった。中国海洋石油については、人民元安が進むことで、元建ての利益が膨らむと指摘するアナリストが目標株価を引き上げ、これも材料視された。また上海市場が堅調に推移したことを追い風に、本土系の金融株も堅調だった。
一方、碧桂園控股(02007.HK)が続落し、本日は下落率1位の5.27%安。販売不振を理由に一部プロジェクトが停止していると報じられ、これが嫌気された。これに中国海外発展(00688.HK)が連れ安し、1.40%安だった。また、主な香港系不動産株が軟調。九龍倉置業地産(01997.HK)が下落率2位の2.69%安、長江実業(01113.HK)が同3位の2.08%安だった。米国の利上げを受け、香港の大手銀行が住宅ローンの基準となるプライムレートを引き上げ、これが嫌気された。香港系の公益株なども金利負担の増加を警戒し、総じて軟調だった。(中国部・千原)
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