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【9月21日の中国本土市場】

2018.09.21 17:12

 主要指数はいずれも反発。上海市場は上海総合指数が前日比2.50%高の2797.48ポイント、B株指数が1.43%高の288.60ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が2.12%高の8409.17ポイント、B株指数が1.55%高の976.92ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約28%増加し、概算で3215億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)は、中国本土の中秋節連休と香港の中秋節明けの祝日にともない、本日から9月25日まで停止し、9月26日に再開する予定。ただ、中国本土が国慶節連休に入ることから、10月1日から10月5日まで再び停止し、10月8日に再開することになる。

 上海総合指数は小高く寄り付いたものの、前場の中盤までは概ね小幅安で推移。前場の終盤で上げに転じると、急速に上げ幅を広げた。後場も一本調子で上昇し、本日の高値付近で取引を終了。終値は節目の2800ポイントに迫った。国務院が米中通商摩擦の影響緩和を視野に、消費拡大を促す方針を発表し、耐久消費財の関連銘柄などが買われた。また、銀行理財商品の証券口座開設に関するガイドラインが発表され、株式市場に新たな資金が流入することへの期待感も広がった。銀行理財商品の残高は2017年末で30兆元近くに上るが、その10%でも株式市場に流入すれば、株式市況の追い風になるとメディアが報じ、投資家心理が改善した。

 上海市場は大型株を中心に、上昇銘柄が全体の9割近くに上った。上海市場の大型株で構成される上証50指数は3.46%高となり、上昇率は上海総合指数よりも大きかった。深セン市場は全体の8割の銘柄が上昇した。中小型株では中小企業板指数が1.73%高、創業板指数が1.69%高で、上昇率は深セン成分指数を下回った。

 上海A株市場の主要セクターでは、時価総額の大きな銀行株が軒並み上昇。なかでも四大国有銀行株は銀行理財商品の政策を好感し、大幅高。中国農業銀行'A'(601288.SS)が7.08%高、中国建設銀行'A'(601939.SS)が5.25%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が4.73%高、中国銀行'A'(601988.SS)が3.08%高だった。保険株も大幅高となり、平安保険'A'(601318.SS)が4.15%高、太平洋保険'A'(601601.SS)が4.00%高、新華人寿保険'A'(601336.SS)が3.65%高、中国人寿保険'A'(601628.SS)が3.61%高だった。石油株はまちまち。中国石油化工'A'(600028.SS)が0.87%高だった一方、中国石油天然気'A'(601857.SS)が0.67%安だった。

 そのほかでは航空株が大幅高。中国国際航空'A'(601111.SS)がストップ高だったほか、中国南方航空'A'(600029.SS)が9.42%高、中国東方航空'A'(600115.SS)が8.53%高。人民元が対米ドルで堅調となったことや消費刺激策への期待感が背景にあるもようだ。耐久消費財の代表格である自動車の関連銘柄も買われ、長城汽車'A'(601633.SS)が8.36%高だった。なお、上海B株市場は全面高。深センB株市場は全体の7割あまりの銘柄が上昇した。(中国部・千原)
 
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