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【9月20日の中国本土市場】
2018.09.20 17:19
主要指数は小幅ながらも3日ぶりに反落した。上海市場は上海総合指数が前日比0.05％安の2729.24ポイント、B株指数が0.27％安の284.52ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.17％安の8233.88ポイント、B株指数が0.33％安の961.94ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約22％減少し、概算で2504億元。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は36億5800万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）は13億1500万元の買い越しだった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
本日の本土株市場は神経質な地合いに終始。上海総合、深セン成分の両指数は概ね狭いレンジでもみ合い、いずれも小幅に反落して引けた。両市場全体の値下がり銘柄数は約2160、値上がりは約1180だった。中国の景気対策をめぐる期待感先行で前日までに続伸したことで、戻り売りの動きが広がった。中国の報復関税発表を受け、米国が全中国製品に追加関税を適用する可能性が高まり、あらためて通商摩擦懸念の売りがみられた。一方で中国政府に対する政策期待も根強く、指数の下げ幅は限定的だった。
足下堅調だった石油・ガス株の一角が調整し、中海油田服務'A'（601808.SS）が1.86％安、海洋石油工程（600583.SS）が1.90％安、中国石油化工'A'（600028.SS）が0.57％安だった。IT大手のアリババが半導体会社を設立したと伝わり、競争激化を織り込み半導体セクターが軟調。太極実業（600667.SS）が1.43％安、紫光国微（002049.SZ）が1.06％安、士蘭微電子（600460.SS）が0.90％安だった。酒造大手が振るわず、酒鬼酒（000799.SZ）が1.38％安、青島ビール'A'（600600.SS）が1.21％安、張裕葡萄酒'A'（000869.SZ）が1.10％安。
一方で一部のレアアース製品が米国の制裁関税対象から外れたことから、寧波韻昇（600366.SS）がストップ高、北方稀土（600111.SS）が2.18％高など、関連銘柄が上昇。非鉄セクター全般が堅調で、華友鈷業（603799.SS）が3.03％高、洛陽欒川'A'（603993.SS）が0.89％高。大型連休が近づき、北京首旅ホテル（600258.SS）が5.23％高、衆信旅游（002707.SZ）が1.19％高など、レジャー関連株もしっかり。
なお、B株市場も幅広い銘柄が下落。もっとも、上海B株では観光株の上海錦江国際酒店発展（900934.SS）が上昇率1位の1.56％高で引け、指数の下げ幅を縮めた。（中国部・畦田）
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