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【9月19日の香港市場】

2018.09.19 17:57

 主要指数はそろって続伸。ハンセン指数は前日比1.19%高の2万7407.37ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は1.74%高の1万741.69ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約12%増加し、概算で963億7500万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が14億7500万元の買い越し。深セン経由の買越額は7億200万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が反発。米国が総額2000億米ドルの対中追加関税を発表したが、中国市場などが堅調に推移したことから、投資家心理が改善。中国は報復として総額600億米ドルの対米追加関税を発表したが、これも交渉の切り札の一つとして受けとめられたほか、経済への影響は限定的という楽観的な見方も浮上し、投資家心理が改善した。

 本日の香港市場は主要指数が高く寄り付き、前場にかけて上げ幅を拡大。中国本土系の銘柄を中心に買いが先行した。後場で一段高となり、高値圏で取引を終了。メインボードの売買代金は4日ぶりに900億HKドルを上回った。本土マネーの動きも活発化し、「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は、昨日の約9%から約13%に拡大した。

 ハンセン指数の構成銘柄では、昨日の下落率1位だった吉利汽車(00175.HK)が反発し、本日は上昇率2位の5.65%高。本土系不動産株は続伸し、中国海外発展(00688.HK)が上昇率3位の5.47%高、華潤置地(01109.HK)が同4位の4.60%高だったほか、碧桂園控股(02007.HK)が2.02%高。天津市の夏季ダボス会議に出席した李克強首相が、人民元安誘導による輸出刺激策は絶対に行わないと発言し、人民元相場が落ち着いたことを好感した。

 時価総額の大きなテンセント(00700.HK)は1.13%高。人気バトルロイヤルゲーム「絶地求生」(PUBG)が将来的にサービス停止に追い込まれるという憶測を否定し、これも株価の追い風となったもようだ。一方、幅広い銘柄が買われるなか、香港系公益株の一角が売られ、香港鉄路(00066.HK)が下落率1位の0.95%安だった。(中国部・千原)
 
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