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【9月14日の香港市場】
2018.09.14 17:48
主要指数は続伸。ハンセン指数は前日比1.00%高の2万7286.41ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.68%高の1万575.17ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ23%減少し、概算で821億1700万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が買いこしに転じ、買越額は4億2000万元。深セン経由は3億4600万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が3日続伸。米中貿易交渉の再開に期待が集まったほか、トルコリラが大幅な利上げによって急伸したことから、投資家心理が改善した。良好な外部環境を背景に、香港市場は主要指数が高く寄り付き、その後も堅調に推移。ただ、週末ということもあり、積極的な売買は見送られ、メインボードの売買代金は3日ぶりに900億HKドルを下回った。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約10%だった。
ハンセン指数の構成銘柄では、新型iPhoneの発表を好感し、スマートフォン部品の関連株が大幅高。瑞声科技(02018.HK)が上昇率1位の5.50%高、舜宇光学科技(02382.HK)が同5位の3.22%高だった。マカオのカジノ株がそろって上昇し、サンズチャイナ(01928.HK)が上昇率2位の4.14%高、銀河娯楽(00027.HK)が同3位の3.85%高。カジノ業界の状況が2011~2012年の状況に似ていると指摘するアナリストが、カジノ株の大幅な反発の可能性を予想し、これが買い材料視された。
中国政府による医薬品の集中買入れが11都市で試験的に実施されることになり、大手に有利との見方から、石薬集団(01093.HK)が2.93%高。長江基建集団(01038.HK)は英国事業会社をロンドン証券取引所に分離上場させる計画があると報じられ、これを材料に2.45%高。時価総額の大きなテンセント(00700.HK)は連日の自社株買いを好感し、1.91%高だった。
新鴻基地産(00016.HK)は19.55%増益の18年6月本決算を材料に2.17%高。同じ香港系不動産株が買われ、長江実業(01113.HK)が3.03%高、九龍倉置業地産(01997.HK)が2.19%高、恒基地産(00012.HK)が2.01%高、新世界発展(00017.HK)が1.90%高だった。一方、本土系石油株の一角が売られ、中国石油化工(00386.HK)が下落率1位の1.82%安だった。(中国部・千原)
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