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【9月13日の中国本土市場】

2018.09.13 17:12

 主要指数はいずれも上昇。上海市場はそろって4日ぶりに反発し、上海総合指数が前日比1.14%高の2686.57ポイント、B株指数が0.96%高の282.64ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が反発し、0.64%高の8163.75ポイント。B株指数は4日ぶりに反発し、0.17%高の958.75ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約20%増加し、概算で2609億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はそろって買い越しに転じ、買越額はそれぞれ22億900万元、6億6000万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米国商工会議所(USCC)の調べによると、中国に進出している米国企業の3分の2が、米中通商摩擦にともなう損害を受けていることが報じられた。こうしたなかトランプ大統領が通商問題について中国政府との交渉の意欲を示していることが伝えられた。米国政府は数週間以内に閣僚レベルの会合を開くことを提案しているという。

 総額2000億米ドルの対中追加関税が発動していない状況下で、米中に対話の兆しが出たことを好感し、上海総合指数は高く寄り付いた。ただ、米中関係をめぐる懸念は根強く、ザラ場に入ると戻り売りに押される展開。上海総合指数は前場にかけて下げ幅を縮め、後場の序盤で下げに転じた。売りが一巡すると、今度は買い戻す展開となり、上げ幅を拡大。本日の高値付近で取引を終了した。両市場合計の売買代金も昨日に比べ大幅に増加した。

 上海市場は大型株を中心に全体の8割近くの銘柄が上昇。上海市場の大型株で構成される上証50指数は1.42%高となり、上昇率は上海総合指数よりも大きかった。深セン市場の上昇銘柄は全体の7割半だった。中小型株では中小企業板指数が0.64%高、創業板指数が0.39%高だった。

 上海A株市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が総じて堅調。四大国有銀行株の上げ幅は大きく、中国農業銀行'A'(601288.SS)が1.68%高、中国建設銀行'A'(601939.SS)が1.52%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.51%高、中国銀行'A'(601988.SS)が1.43%高だった。二大石油株はいずれも堅調で、中国石油天然気'A'(601857.SS)が3.14%高、中国石油化工'A'(600028.SS)が2.70%高。保険株は軒並み高となり、新華人寿保険'A'(601336.SS)が3.67%高、平安保険'A'(601318.SS)が2.97%高、太平洋保険'A'(601601.SS)が2.10%高、中国人寿保険'A'(601628.SS)が0.94%高だった。

 一方、昨日に続いて医薬株が売られ、中新薬業(600329.SS)が4.76%安、国薬(600511.SS)が4.08%安、恒瑞医薬(600276.SS)が4.07%安、湖北済川薬業(600566.SS)が4.04%安だった。なお、上海B株市場の上昇銘柄は全体の8割半に上った。深センB株市場は全体の6割半の銘柄が上昇した。(中国部・千原)
 
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