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【9月12日の香港市場】
2018.09.12 18:01
主要指数は6日続落。ハンセン指数は前日比0.29%安の2万6345.04ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.91%安の1万238.77ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約12%増加し、概算で948億4000万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が3億7200万元の買い越し。深セン経由の買越額は1億8000万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
中国からの全輸入品を対象とする米国の制裁関税発動への警戒感は依然として強く、本日の香港株市場も投資家心理が悪化した。中国政府による国内在住ウイグル人への“弾圧”行為に反発し、通商問題とは別に米国政府が制裁措置を発動するとの観測が流れ、本格的な米中対立への警戒感が売り圧力になった。値ごろ感を背景に押し目を買う動きもみられたが、ハンセン指数は概ねマイナス圏で小安く推移。中国企業指数は1万ポイントの大台割れが意識された。
食品・医薬品の安全管理強化や原薬価格高騰・売り惜しみへの取締り強化を李克強首相が指示したと伝わり、医薬セクターが下落。石薬集団(01093.HK)が9.72%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈み、復星医薬(02196.HK)が7.70%安、広州白雲山医薬(00874.HK)が5.58%安で引けた。食品大手も振るわず、ビール最大手の華潤ビール(00291.HK)が7.23%安、周黒鴨(01458.HK)が2.69%安、中国食品(00506.HK)が1.94%安。
また、米中対立の長期化が懸念され、両国で事業展開する食肉大手の万洲国際(00288.HK)が1.84%安。米国に工場を持つ福耀ガラス(03606.HK)が2.48%安、米国企業を主要顧客に抱える申洲国際(02313.HK)が2.15%安など、米国関連銘柄が総じて安い。個別では電力大手の華潤電力控股(00836.HK)が8月の電力販売量減少を悪材料に、2.94%安に沈んだ。
一方で香港地場系の主力銘柄が概ね堅調。鉄道会社の香港鉄路(00066.HK)が2.51%高、電力大手の中電控股(00002.HK)が2.38%高、有力財閥「長江集団」傘下の長江和記(00001.HK)と長江基建集団(01038.HK)が2.27%高、1.94%高で引け、ハンセン指数構成銘柄の上昇率上位に入った。中国の原油・ガス開発の拡大を織り込み、中海油田服務(02883.HK)が3.33%高、中国海洋石油(00883.HK)が1.43%高、中国石油天然気(00857.HK)が0.34%高など、石油セクターが堅調だった。(中国部・畦田)
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