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【9月11日の香港市場】
2018.09.11 18:03
主要指数は5日続落。ハンセン指数は前日比0.71％安の2万6422.55ポイント、中国企業指数（旧H株指数）は0.96％安の1万333.16ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約9％減少し、概算で845億2500万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）は上海経由が1億4300万元の買い越し。深セン経由の買越額は7400万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
引き続き米中貿易摩擦への警戒感が重しになり、前日の米国株市場はダウ平均が小幅に続落した。外部環境の一段の悪化を受け、本日の香港株市場は昨日に続いてリスク回避の売りに押された。中国の主要統計発表などを控えて様子見ムードも強く、薄商いが地合いを一段と重くした。ハンセン、中国企業の両指数は後場で下げ幅を広げ、いずれも本日の安値圏で大引け。そろって年初来安値を更新した。
中国の乗用車販売台数が8月も低迷したことを受け、自動車セクターの多くが下落。吉利汽車（00175.HK）が4.87％安でハンセン指数構成銘柄の下落率2位。北京汽車（01958.HK）が4.04％安、広州汽車（02238.HK）が3.44％安、東風汽車集団（00489.HK）が1.35％安など、外資との合弁が主力の国有系大手も安い。米国からの通商圧力や中国の規制強化などが警戒され、ニューエコノミーに属するハイテク株が続落。大型株のテンセントは中国のゲーム規制強化を材料に1.78％安と続落し、ハンセン指数の下げ幅を広げた。同社傘下の閲文集団（00772.HK）が2.54％安、フィンテック関連の衆安保険（06060.HK）が1.45％安。
減産圧力の後退による供給過剰懸念から、鉄鋼・建材・石炭などエネルギー多消費型産業の大手が下落。鉄鋼大手の馬鞍山鋼鉄（00323.HK）が13.59％安、石炭最大手の神華能源（01088.HK）が2.14％安、セメントの安徽海螺水泥（00914.HK）が3.91％安。マカオのカジノ大手は来年の収益減速懸念からさえない。銀河娯楽（00027.HK）が5.68％安、サンズチャイナ（01928.HK）が3.72％安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1、3位。
一方で中国の天然ガス発展に向けた政策措置が好感され、海底ガス田開発最大手の中国海洋石油（00883.HK）が上昇率1位の1.89％高で引けた。開発支援サービスを提供する兄弟会社の中海油田服務（02883.HK）が6.50％高。都市ガス事業を手がける北京控股（00392.HK）が3.77％高だった。個別では香港の投資会社である民生国際（00938.HK）が筆頭株主交代と公開買付を材料に急伸し、11.82％高で引けた。（中国部・畦田）
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