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【9月6日の香港市場】

2018.09.06 18:10

 主要指数はいずれも続落。ハンセン指数は前日比0.98%安の2万6974.82ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.63%安の1万578.58ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約10%増加し、概算で1049億5900万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が6億7700万元の買い越し。深セン経由の買越額は2億5200万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場は出遅れ感のある銘柄が買われ、ダウ平均が4日ぶりに反発。米国とカナダの貿易協議が難航しているほか、トランプ大統領が対中追加関税を発動する可能性もあり、上げ幅は限られた。一方、ハイテク企業への規制強化が警戒され、ナスダック総合株価指数は続落した。

 米中貿易摩擦への警戒感を背景に、香港市場の主要指数は低く寄り付いた。朝方は上げに転じる場面もあったが、すぐにマイナス圏に沈み、じりじりと下げ幅を拡大。ハンセン指数の終値は昨年8月11日以来、約1年1カ月ぶりに2万7000ポイントを下回った。

 トランプ大統領は中国との通商問題について、話し合いが続いているものの、合意する用意ができていないと表明。一方の中国側は米国が2000億米ドル規模の対中追加関税を発動すれば、報復措置を講じると強調した。こうした状況を受け、香港市場ではリスク回避の売りが広がり、メインボードの売買代金は4日ぶりに1000億HKドルを上回った。こうしたなか本土投資家は様子見ムードが強く、「港股通」の売買代金がメインボード売買代金に占める比率は約8%にとどまった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、時価総額の大きなテンセント(00700.HK)が下落率2位の3.14%安となり、相場の重荷となった。未成年者の保護を目的に、人気ゲームの「王者栄耀」のアカウントが今月15日ごろにも実名制となり、月内にも公安当局のデータプラットフォームに接続することが嫌気された。目標株価の下方修正もあり、売りが膨らんだ。

 マカオのカジノ株が売られ、銀河娯楽(00027.HK)が下落率1位の4.75%安、サンズチャイナ(01928.HK)が同4位の2.59%安。9月のマカオのカジノ収益が前年同月比で15%増ほどにとどまる見通しをアナリストが発表し、これが売り材料となった。万洲国際(00288.HK)は下落率3位の2.70%安。アフリカ豚コレラが安徽省にも広がったことが警戒された。

 スマート部品関連株は続落し、昨日の下落率1位だった舜宇光学科技(02382.HK)が、本日は2.02%安。瑞声科技(02018.HK)は1.10%安だった。

 こうしたなか主力の本土系石油株が買われ、中国海洋石油(00883.HK)が上昇率1位の2.43%高、中国石油天然気(00857.HK)が同2位の1.59%高だった。天然ガス産業の川上から川下までの協調的発展を目指した政策を政府が発表し、これを好感した買いが入った。2020年末までに国内の天然ガス生産量を2000億立方メートル以上に引き上げる方針という。(中国部・千原)
 
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