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【9月4日の中国本土市場】
2018.09.04 16:57
主要指数は反発した。上海市場は上海総合指数が6営業日ぶりに上昇し、前日比1.09％高の2750.58ポイント。B株指数は5日ぶりの反発で、0.86％高の289.03ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が1.16％高の8554.43ポイントと、同じく5日ぶりに上昇。B株指数は6日ぶりに反発し、0.48％高の997.79ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約1割増加し、概算で2679億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は10億4100万の買い越しに転じ、「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額は5億800万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
引き続き米中貿易摩擦をめぐる懸念や新興国の通貨不安などが重しになり、前場の上海総合、深セン成分の両指数は前日終値を挟んで弱含む展開。だが、後場で一転して上げ幅を広げると、上海総合指数は4営業日ぶりに2750ポイントを超えて取引を終えた。本土株市場は全体で約8割の銘柄が上昇。業績拡大と足元の株価低迷で値ごろ感が広がるなか、海外マネー流入の観測などが大型株への押し目買いにつながった。
上期の好業績と受注拡大を織り込み、航空宇宙の関連銘柄が上昇。北方ナビ（600435.SS）がストップ高、中航飛機（000768.SZ）が5.04％高、中航直昇機（600038.SS）が5.02％高で引けた。環境ビジネスの高成長を示す統計が明らかとなり、天津創業環保'A'（600874.SS）が2.57％高、瀚藍環境（600323.SS）が2.51％高など、関連銘柄が概ね堅調。昨日に続いて国産ソフト大手が物色され、三六零（601360.SS）が9.67％高、用友ネット（600588.SS）が5.31％高、浪潮ソフト（600756.SS）が1.66％高だった。長期マネーのA株流入を織り込み証券大手が値上がりし、中信建投証券'A'（601066.SS）が1.46％高、華泰証券'A'（601688.SS）が1.30％高だった。
一方で燃油コストの増加が警戒され、春秋航空（601021.SS）が0.95％安、中国東方航空'A'（600115.SS）が0.88％安など、航空株の一角が低迷。医薬セクターに逆行安が目立ち、益豊薬房（603939.SS）が3.12％安、老百姓大薬房（603883.SS）が1.60％安、北京同仁堂（600085.SS）が1.32％安だった。
なお、B株市場はA株に連れ高し、約8割の銘柄が上昇。もっとも、深センB株では重慶長安汽車（200625.SZ）が下落率1位の1.28％安に沈むなど、大型株の一角が振るわず、指数の上げ幅は限られた。（中国部・畦田）
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