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【9月3日の中国本土市場】
2018.09.03 17:45
主要指数は小幅に続落。上海市場は上海総合指数が5営業日続落し、前営業日比0.16％安の2720.73ポイント。B株指数は4日続落し、0.24％安の286.55ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が4日続落し、0.11％安の8455.54ポイント。B株指数は5日続落し、0.16％安の993.01ポイントだった。両市場の売買代金は先週末比で約2％減少し、概算で2430億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は1億7700万の売り越しに転じ、「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額は5億8300万元に縮小した（注文ベース：買注文と売約定の差）。
週明けの本土市場は不安定な値動きに終始。財新が発表した8月の中国製造業PMIが14カ月ぶりの低水準に沈んだことが投資家心理を冷やし、前場の上海総合、深セン成分の両指数は下げ幅を広げて引けた。だが、後場は先週末で発表を終えた上場企業の18.6期（中間）決算があらためて個別に材料視され、ファンダメンタルの見直し買いが活発化。両指数は下げ幅を縮めて本日の取引を終え、上海総合指数は終値で2700ポイント台を維持した。
両市場全体で1900以上の銘柄が下落。米国による制裁関税が警戒され、5G（第五世代移動通信）関連の銘柄が大きく売られた。欧菲科技（002456.SZ）が6.37％安、中興通訊'A'（000063.SZ）が4.92％安、長飛光繊光纜'A'（601869.SS）が3.85％安、亨通光電（600487.SS）が1.23％安。米国政府の追加関税による中国自動車業界への悪影響が出始めたことが嫌気され、広州汽車'A'（601238.SS）が1.73％安、福田汽車（600166.SS）が1.06％安など、自動車株がさえない。また、順豊控股（002352.SZ）が4.37％安、韻達控股（002120.SZ）が3.23％安、円通速逓（600233.SS）が2.00％安など、宅配大手が値下がりした。
一方で1500近い銘柄が上昇した。国産ソフト大手が物色され、恒生電子（600570.SS）が5.21％高、三六零（601360.SS）が4.84％高、用友ネット（600588.SS）が3.26％高、浪潮ソフト（600756.SS）が3.17％高。軍需関連銘柄に買いが入り、中航瀋飛（600760.SS）が4.55％高、中航航空電子（600372.SS）が4.11％高、中航飛機（000768.SZ）が3.59％高。中間期が大幅増益だった保険大手の新華人寿保険'A'（601336.SS）が2.57％高、太平洋保険'A'（601601.SS）が1.25％高と買われた。
なお、B株市場も値下がり銘柄の方が多く、上海B株では大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が1.24％安で指数の足を引っ張った。深センB株では神州長城（200018.SZ）が中間期の業績悪化を受けて5.64％安に沈んだ。（中国部・畦田）
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