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【8月31日の中国本土市場】
2018.08.31 17:09
主要指数はいずれも続落。上海市場は上海総合指数が4日続落し、前日比0.45％安の2725.24ポイント。B株指数は3日続落し、0.12％安の287.24ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が3日続落し、1.02％安の8465.46ポイント。B株指数は4日続落し、0.74％安の994.60ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約2％減少し、概算で2486億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は29億700万元の買い越し。「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額は13億300万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
米国のトランプ大統領が2000億米ドルに上る対中追加関税を来週にも発動する考えと伝わり、米中通商摩擦への懸念が強まった。上海総合指数は低く寄り付き、前場の中盤まで下げ幅を拡大。こうしたなか発表された8月のCFLP製造業PMIは市場予想を上回り、上海総合指数は前場の終盤や後場の中盤で上げに転じる場面もあった。ただ、投資家の警戒感は根強く、後場の終盤で再び売りに押された。手控えムードが強く、両市場合計の売買代金は4日連続で節目の3000億元を下回った。「滬股通」の買越額はMSCI新興市場指数のA株採用が第二弾を迎えることが影響し、昨日に比べ大きく増加した。
上海市場は全体の7割の銘柄が下落。MSCI新興市場指数のA株採用拡大を背景に、大型株の一角が買われた。上海市場の大型株で構成される上証50指数は0.19％安で、下落率は上海総合指数よりも小さかった。深セン市場は全体の7割あまりの銘柄が下落。中小型株の下げがきつく、中小企業板指数は1.04％安、創業板指数は1.55％安だった。
上海市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が総じて堅調。四大国有銀行株では中国農業銀行'A'（601288.SS）が0.83％高、中国工商銀行'A'（601398.SS）が0.74％高、中国建設銀行'A'（601939.SS）が0.73％高、中国銀行'A'（601988.SS）が0.56％高だった。二大石油株はまちまち。113.71％増益の18年6月中間決算を発表した中国石油天然気'A'（601857.SS）は1.34％安。業績は市場予想通りだったが、配当性向の低さなどが失望売りにつながった。保険株はまちまち。中国人寿保険'A'（601628.SS）が0.59％高、新華人寿保険'A'（601336.SS）が0.10％高だった一方、平安保険'A'（601318.SS）が0.28％安、太平洋保険'A'（601601.SS）が0.12％安だった。なお、上海B株市場の下落銘柄は全体の7割。深センB株市場は全体の6割あまりだった。（中国部・千原）
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