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【8月30日の中国本土市場】
2018.08.30 17:24
主要指数はいずれも続落。上海市場は上海総合指数が3日続落し、前日比1.13%安の2737.73ポイント。B株指数は小幅に続落し、0.30%安の287.60ポイントだった。深セン市場でも深セン成分指数が1.44%安の8552.79ポイントと続落。B株指数は3日連続で下げ、0.59%安の1002.06ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約3%増加し、概算で2535億元。なお、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は4億6300万元、「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は2億7400万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
本日の上海総合、深セン成分の両指数は朝方を除き軟調に推移。前場は徐々に下げ幅を広げ、後場は安値圏で低迷した。昨日に続いて対米ドルで人民元レートが弱含み、投資マインドを重くした。2000億米ドル規模の中国製品に追加関税を課す米国政府の計画について、パブリックコメントの期限を9月5日に控えて米中摩擦懸念があらためて悪材料になったほか、朝鮮半島をめぐる地政学リスクも意識された。
両市場全体で約3000の銘柄が下落。素材・資源を含む景気敏感セクターが概ね低迷した。韶鋼松山(000717.SZ)と華菱鋼鉄(000932.SZ)は今週に入り大幅増益の中間決算を発表したものの、好材料出尽くしに基づく売りに押され、それぞれ5.38%安、4.50%安。セメント大手も全般的に利益確定売りが目立ち、天山水泥(000877.SZ)が6.68%安、祁連山セメント(600720.SS)が4.37%安、華新セメント'A'(600801.SS)が3.22%安に沈んだ。
航空大手は通貨安懸念と業績鈍化が嫌気され、中国南方航空'A'(600029.SS)は2ケタ減益に沈んだ中間決算を受けて1.58%安だった。このほか、自動車大手のBYD'A'(002594.SZ)が2.80%安。販売台数増加を見込むものの、中間期に加えて1-9月期も減益となる見通しを明らかにし、売りに押された。広匯汽車(600297.SS)は中間期が小幅増益にとどまり、2.77%安。
一方でST銘柄の一角に再編期待の思惑買いが入り、*ST富控互動娯楽【売付のみ】(600634.SS)がストップ高、ST中安消【売付のみ】(600654.SS)が2.73%高。ワクチン不祥事を起こしたST長生生物【売付のみ】(002680.SZ)はストップ高と、約1カ月半ぶりに上昇した。家電大手が物色され、海信科龍電器'A'(000921.SZ)は好業績を背景にストップ高で取引を終了。
なお、B株市場はA株に連れ安し、7割強の銘柄が下落。上海B株は航空大手の海南航空(900945.SS)が下落率1位の2.02%安だった。深センB株は東ホウ科技(200160.SZ)が赤字拡大の中間決算を発表し、ストップ安に沈んだ。(中国部・畦田)
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