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【8月29日の香港市場】
2018.08.29 18:07
主要指数は小動きに終始した。ハンセン指数は前日比0.22％高の2万8416.44ポイントと、3日続伸。中国企業指数（旧H株指数）は0.13％安の1万1083.06ポイントと、3日ぶりに反落した。メインボードの売買代金は前日比で約11％減少し、概算で801億3000万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）は上海経由が9億1120万元の売り越し。深セン経由は2億1514万元の買い越しだった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
米国の経済指標の上振れなどを手がかりに前日の米国株市場はダウ平均が上昇したものの、高値警戒感から上げ幅はわずかだった。引き続き米中貿易摩擦やトルコ、ロシア、ブラジルを含む新興国の先行き不透明感は燻り続け、本日の香港株市場は全般的に神経質な地合いが続いた。企業決算が個別に好感されたものの、対米ドルで人民元がオンショア・オフショアの両方で下落したことが重しになった。主要指数は小動きに終始し、最終的にハンセン指数は小幅高、中国企業指数は小幅安で取引を終えた。
香港財閥系の銘柄が堅調に推移し、不動産大手の恒隆地産（00101.HK）が2.42％高。長江集団の上場企業である長江基建集団（01038.HK）が2.02％高、長江和記（00001.HK）が1.84％高、長江実業（01113.HK）が1.76％高。また、不動産投資会社の九龍倉置業地産（01997.HK）が1.64％高で引け、ハンセン指数構成銘柄の上昇率上位を独占した。
本土系銘柄では、天然ガス関連の崑崙能源（00135.HK）が2ケタ増益の中間決算を手がかりに8.24％高で取引を終了。同社を傘下に置く石油大手の中国石油天然気（00857.HK）も1.33％高と連れ高した。一部の地方銀行株が物色され、鄭州銀行（06196.HK）が11.11％高、青島銀行（03866.HK）が10.08％高、九台農商銀行（06122.HK）が3.03％高。葬儀会社大手の福寿園国際（01448.HK）は先ごろ発表した好決算が引き続き材料視され、10.79％高と急伸した。
一方で大型IT株のテンセント（00700.HK）が1.25％安とさえず、ハンセン指数の重しになった。国有銀大手の中国銀行（03988.HK）と中国建設銀行（00939.HK）は中間決算が小幅増益にとどまり、それぞれ0.55％安、0.28％安とさえない。航空大手の中国南方航空（01055.HK）は減益決算を発表し、4.67％安に沈んだ。（中国部・畦田）
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