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【8月29日の中国本土市場】

2018.08.29 17:04

 主要指数はいずれも下落。上海市場は上海総合指数が続落し、前日比0.31%安の2769.29ポイント。B株指数は3日ぶりに反落し、0.29%安の288.49ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が3日ぶりに反落し、0.63%安の8678.26ポイント。B株指数は続落し、0.42%安の1008.09ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約16%減少し、概算で2464億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は17億9700万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は4億2000万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 上海総合指数は概ねマイナス圏で推移。上海市場と深セン市場はいずれも全体の7割近くの銘柄が下落。上海市場の大型株で構成される上証50指数は0.30%安。深セン市場の中小企業板指数は0.52%安、創業板指数は0.79%安だった。

 米中通商摩擦の解決に向けた糸口が見いだせないなか、米国とメキシコが北米自由協定(NAFTA)再交渉で大筋合意。対米関係をめぐる中国の孤立感が意識された。こうしたなか、今年下期に中国が直面するリスクの増加を国家発展改革委員会の主任が予想し、投資家心理が悪化した。朝鮮半島をめぐる地政学リスクも再燃。米国防長官が韓国との共同軍事演習の再開を示唆。北朝鮮は非核化協議が決裂する可能性を米国に警告しており、投資家の不安を誘った。両市場合計の売買代金は大きく減少し、2日連続で3000億元を下回った。

 上海A株市場の主力銘柄では、時価総額の大きな銀行株がまちまち。四大国有銀行株では6.63%増益の18年6月中間決算を発表した中国農業銀行'A'(601288.SS)は反発し、0.55%高。一方、6.28%増益だった中国建設銀行'A'(601939.SS)は反落し、0.71%安。5.21%増益の中国銀行'A'(601988.SS)は前日比変わらず。18年6月中間決算が未発表の中国工商銀行'A'(601398.SS)は続落し、0.36%安だった。

 二大石油株はまちまちで、中国石油化工'A'(600028.SS)が0.14%高、中国石油天然気'A'(601857.SS)が前日比変わらず。保険株は総じて堅調で、太平洋保険'A'(601601.SS)は1.64%安だったものの、中国人寿保険'A'(601628.SS)が0.22%高、平安保険'A'(601318.SS)が0.17%高、新華人寿保険'A'(601336.SS)が0.04%高だった。なお、上海B株市場は全体の7割近くの銘柄が下落。深センB株市場の下落銘柄は全体の6割だった。(中国部・千原)
 
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