内藤証券

マーケット情報

お取扱商品のマーケット情報をご覧いただけます。

中国株ニュース 詳細

【8月27日の香港市場】

2018.08.27 18:03

 主要指数は3営業日ぶりに反発。ハンセン指数は前営業日比2.16%高の2万8271.27ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は2.49%高の1万1049.13ポイントと、いずれも大幅高だった。メインボードの売買代金は先週末比で約24%増加し、概算で956億9700万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が1億6100万元、深セン経由が7億6000万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 注目のジャクソンホール会合ではパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が利上げ継続の見通しを表明したものの、ペース加速の観測は否定。市場の想定よりハト派的内容になったことで、前日の米国株市場は主要指数が上昇。米ドル安の観測が強まった。これに加えて中国人民銀行(中央銀行)が過度な人民元安の阻止に向けて約7カ月ぶりに基準レート算出で逆周期係数適用を復活させたと伝わると、本日の外為市場では人民元高が進行。通貨安不安の後退を追い風に、ハンセン、中国企業の両指数は高く寄り付き、上げ幅を広げて前場を終了。後場も堅調に推移した。ハンセン指数は11営業日ぶりに2万8000ポイントを回復して取引を終了。

 人民元安懸念の後退を受け、対外債務が多い本土系不動産株に押し目買いが入った。華潤置地(01109.HK)が3.14%高、碧桂園控股(02007.HK)が2.53%高。広州富力地産(02777.HK)は先週末に発表した増収増益の中間決算も材料視され、12.88%高と急伸した。大型優良株にも押し目買いが入り、民営自動車大手の吉利汽車(00175.HK)が6.96%高、スマホ部品大手の舜宇光学科技(02382.HK)が6.68%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1~2位。

 このほか、米ドル高懸念の後退で商品相場の先高感が広がり、国際原油相場の上昇を支えに石油株が好調。中国石油化工(00386.HK)は大幅増益の中間決算も好感され、5.05%高で引けた。中国石油天然気(00857.HK)が3.62%高、中国海洋石油(00883.HK)が2.09%高など、ほかの石油株も連れ高。非鉄大手も物色され、五砿資源(01208.HK)が10.40%高、紫金砿業(02899.HK)が6.66%高、江西銅業(00358.HK)が1.97%高。本土系銀行株も堅調で、招商銀行(03968.HK)は2ケタ増益の中間決算を材料に4.10%高で引けた。

 一方で新エネ・再エネ関連の一角が振るわず、風力発電大手の大唐新能源(01798.HK)が6.71%安、風力発電設備大手の新疆金風科技(02208.HK)が2.53%安。建材大手の中国建材(03323.HK)は大幅増益の中間決算を発表したものの、すでに織り込み済みで、好材料出尽くしから1.71%安に沈んだ。(中国部・畦田)
 
ツイート

一覧へ戻る

外国株式のリスク
外国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
外国株式取引の手数料について
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
中国株の株価・企業情報などについて
株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
米国株の株価・企業情報などについて
株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。