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【8月23日の香港市場】
2018.08.23 18:05
主要指数はそろって5日ぶりに反落。ハンセン指数は前日比0.49%安の2万7790.46ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.32%安の1万814.60ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約16%減少し、概算で839億6700万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が売り越しに転じ、売越額は4億4700万元。深セン経由は買い越しが続き、買越額は1億5900万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が5日ぶりに反落。トランプ大統領のロシア疑惑をめぐり、選挙対策本部長に有罪評決が下されたほか、元個人弁護士が選挙資金法違反を認める司法取引に応じ、政権の先行き不透明感が株式相場にも影響を与えた。香港市場は主要指数が高く寄り付いたものの、朝方で下げに転じ、その後は軟調に推移した。
米国が総額160億米ドルに上る中国からの輸入品に対し、追加関税を発動。中国はこれに報復する構えで、世界貿易機関(WTO)に提訴する意向を示した。これを背景に、香港市場は様子見ムードが広がり、メインボードの売買代金は、8日ぶりに節目の900億HKドルを下回った。
ハンセン指数の構成銘柄では、石薬集団(01093.HK)が反発し、本日は上昇率1位の3.43%高。一本調子で上げ幅を広げ、高値引けした。昨日の下落率2位だった恒安国際(01044.HK)は前場こそ軟調だったものの、後場で上げに転じ、上昇率2位の2.29%高。下期の値上げと業績改善を指摘するアナリストが投資判断を引き上げ、これを好感したもようだ。
昨日の上昇率2位だった平安保険(02318.HK)も買われ、本日は同4位の1.78%高。昨日の上昇率1位だった万洲国際(00288.HK)も続伸し、本日は同5位の1.65%高だった。前場は軟調だった中国海外発展(00688.HK)は後場で上げに転じ、1.24%高。18年6月中間決算が予想を上回ったとアナリストが指摘し、これを好感した。
一方、瑞声科技(02018.HK)が下落率1位の4.18%安。昨日発表した決算をめぐり、ネガティブな評価が相次いだことを嫌気した。そのほかでは、中興通訊(00763.HK)が8.21%高。同社と華為技術がオーストラリアで5G(第五世代移動通信)技術を提供することを同国政府に禁じられたと伝わったが、株価は大幅高となった。(中国部・千原)
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