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【8月22日の中国本土市場】

2018.08.22 17:09

 主要指数はそろって反落。B株は小幅安だった。上海市場は3営業日ぶりに下落し、上海総合指数が前日比0.70%安の2714.60ポイント、B株指数が0.24%安の285.53ポイント。深セン市場でも深セン成分指数が1.10%安の8454.74ポイントだった。B株指数は反落し、0.26%安の998.42ポイント。両市場合計の売買代金は前日比で約18%減少し、概算で2293億元。16年1月以来の薄商いに沈んだ。なお、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は19億4300万元、「深股通」(香港経由の深センA株投資)は2億5700万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 本土市場は約7割半の銘柄が下落。上海総合、深セン成分の両指数は徐々に下げ幅を広げ、本日の安値圏で引けた。本日から2日間の日程で予定される米中次官級交渉の結果を見極めたいとの思惑から、商いは縮小し、神経質な地合いになった。中国人民銀行(中央銀行)が大規模な金融緩和に否定的な見解を示したことなども嫌気された。一方で中間決算などを材料に個別に買いが入り、上海総合指数は節目の2700ポイントは維持した。

 非鉄金属大手が概ね振るわず、甘粛剛泰(600687.SS)がストップ安、盛達砿業(000603.SZ)が9.94%安、洛陽欒川'A'(603993.SS)が2.61%安。金融緩和観測の後退を背景に北京銀行(601169.SS)が1.21%安、中国銀行'A'(601988.SS)が0.56%安など、銀行株がさえない。大都市を中心とする不動産引き締め強化が織り込まれ、華夏幸福基業(600340.SS)が1.23%安、上海陸家嘴金融貿易区開発'A'(600663.SS)が0.97%安、保利房地産(600048.SS)が0.87%安など、不動産株も総じて軟調。また、5G(第五世代移動通信)関連の銘柄が利益確定売りに押され、長飛光繊光纜'A'(601869.SS)が4.72%安、海康威視(002415.SZ)が2.33%安だった。

 一方、再編の思惑買いなどが入り、*ST宜化化工【売付のみ】(000422.SZ)と*ST安源煤業【売付のみ】(600397.SS)がストップ高になるなど、ST銘柄の上昇が目立った。好業績などが好感され、石炭株が堅調。大手の中煤能源'A'(601898.SS)は大幅増益の中間決算を手がかりに、0.40%高だった。保険大手の平安保険'A'(601318.SS)も中間期の2ケタ増益と中間配当の増配が好感され、2.54%高で上海総合指数を支えた。

 なお、B株市場はA株に連れ安し、約7割の銘柄が下落。もっとも、上海B株の下落率1位が上海神奇製薬(900904.SS)の2.97%安にとどまるなど、全般的に下げ幅は小さく、指数も小幅安にとどまった。(中国部・畦田)
 
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