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【8月20日の香港市場】
2018.08.20 17:51
主要指数はそろって続伸。ハンセン指数は前営業日比1.41％高の2万7598.02ポイント、中国企業指数（旧H株指数）は1.12％高の1万632.36ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ約7％減少し、概算で936億8300万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）は上海経由が本日も売り越しとなり、売越額は9億4700万元。深セン経由は買い越しに転じ、買越額は3億4300万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
米中の通商担当者が貿易摩擦の解消に向け、11月の多国間首脳会議をめどに交渉計画を立てていると外電が報道。22日には米中の次官級協議が予定されている。米中貿易摩擦の解消への期待感を背景に、先週末のニューヨーク市場はダウ平均が続伸。ナスダック総合株価指数も小幅高となった。
良好な外部環境を背景に、本日の香港市場は主要指数が高く寄り付き、その後も堅調に推移。上海総合指数が終盤で上げ幅を広げたことを追い風に、香港の主要指数は本日の高値付近で取引を終了した。ただ、米中の次官級協議が控えていることから様子見ムードが強く、メインボードの売買代金は5日ぶりに節目の1000億HKドルを下回った。
ハンセン指数の構成銘柄では、先週末の上昇率3位だったテンセント（00700.HK）が続伸し、本日は上昇率1位の4.09％高。時価総額が大きいことから、ハンセン指数の上昇に寄与した。マカオのカジノ株が買われ、サンズチャイナ（01928.HK）が2.90％高、銀河娯楽（00027.HK）が2.71％高。同業のウィンマカオ（01128.HK）が大幅増益の18年6月中間決算と特別配当を発表し、8.91％高となったことを好感した。
原油相場の上昇を好感し、中国海洋石油（00883.HK）が3.33％高。本土系不動産株も大幅高となり、華潤置地（01109.HK）が上昇率2位の3.99％高だったほか、碧桂園控股（02007.HK）が2.16％高、中国海外発展（00688.HK）が2.15％高だった。一方、万洲国際（00288.HK）が下落率1位の5.89％安。アフリカ豚コレラが遼寧省、河北省に続いて江蘇省でも確認されたことが大きな売り材料となった。スマートフォン関連の銘柄も大きく下げ、舜宇光学科技（02382.HK）が下落率2位の1.69％安、瑞声科技（02018.HK）が同3位の0.68％安だった。（中国部・千原）
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