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【8月20日の中国本土市場】

2018.08.20 17:02

 主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が6日ぶりに反発し、前営業日比1.10%高の2698.46ポイント。B株指数は4日ぶりに小反発し、0.07%高の283.35ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が5日ぶりに反発し、0.68%高の8414.15ポイント。B株指数は7日続落し、0.21%安の989.82ポイントだった。両市場合計の売買代金は先週末に比べわずかに減少し、概算で2647億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は40億900万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は18億4000万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 このところの本土市場の大幅調整を受け、大手証券紙「証券日報」が現在の株式相場は割安と指摘し、株価維持に向けた8つの提案を掲載。株価を支えたいという政府からのシグナルと受けとめられ、投資家心理がやや改善した。ただ、今週22日には米中の次官級貿易協議が予定されていることから、様子見ムードが強く、積極的な売買は手控えられた。

 上海総合指数は朝方から後場の中盤まで、先週末の終値を挟み一進一退。終盤で上げ幅を広げ、高値引けした。ただ、商いは薄く、両市場合計の売買代金は5日連続で3000億元を下回った。上海市場は大型株を中心に全体の6割近くの銘柄が上昇。上海市場の大型株で構成される上証50指数は1.47%高で、上昇率は上海総合指数よりも大きかった。深セン市場の上昇銘柄は全体の6割。中小企業指数は0.66%高、創業板指数は0.09%高だった。

 上海A株市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が軒並み上昇。なかでも四大国有銀行株の上げ幅が大きく、中国建設銀行'A'(601939.SS)が2.14%高、中国農業銀行'A'(601288.SS)が2.00%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.90%高、中国銀行'A'(601988.SS)が1.44%高だった。二大石油株はそろって買われ、中国石油天然気'A'(601857.SS)が2.37%高、中国石油化工'A'(600028.SS)が2.05%高。保険株も軒並み上昇し、平安保険'A'(601318.SS)が2.17%高、新華人寿保険'A'(601336.SS)が2.03%高、太平洋保険'A'(601601.SS)が1.95%高、中国人寿保険'A'(601628.SS)が1.80%高だった。

 なお、上海B株指数は全体の6割あまりの銘柄が上昇。深センB株市場は下落銘柄の方がやや多かった。(中国部・千原)
 
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