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【8月17日の中国本土市場】

2018.08.17 17:02

 主要指数はいずれも下落。上海市場は上海総合指数が5日続落し、前日比1.33%安の2668.96ポイント。B株指数は3日続落し、0.62%安の283.13ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が4日続落し、1.68%安の8357.04ポイント。B株指数は6日続落し、0.49%安の991.91ポイントだった。両市場合計の売買代金は昨日に比べ約2%減少し、概算で2655億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は3200万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は4億6800万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米中の次官級通商交渉が今月22~23日に開かれると外電が報道。人民元レートなどが議題となる見通しという。これを受け、外国為替市場では人民元が対米ドルで上昇。こうしたなか、米国家経済会議(NEC)のクロドー委員長は強硬な姿勢を示し、中国側は大統領の決心と戦いを継続する意思を過小評価すべきではないと発言。マーケットの楽観ムードに水を差した。

 上海総合指数は米中交渉再開をめぐる期待感を背景に高く寄り付いたものの、徐々に上げ幅を縮小。前場の終盤で下げに転じ、節目の2700ポイントを割った。後場も終盤で下げ幅を広げ、本日の安値付近で取引を終了。一昨年2月29日以来、約2年半ぶりに終値で2700ポイントを下回った。

 上海市場と深セン市場のいずれも下落銘柄は全体の8割あまりに上った。上海市場の大型株で構成される上証50指数は1.28%安。深セン市場の中小企業板指数は1.51%安、創業板指数は2.01%安だった。手控えムードが強く、両市場合計の売買代金は4日連続で3000億元を下回り、うち本日は今週最低を記録した。

 上海市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が軒並み軟調。四大国有銀行株では中国建設銀行'A'(601939.SS)が1.21%安、中国銀行'A'(601988.SS)が0.57%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が0.28%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が0.18%安。二大石油株はまちまち。中国石油天然気'A'(601857.SS)が0.62%高だった一方、中国石油化工'A'(600028.SS)が0.93%安。保険株もまちまちで、新華人寿保険'A'(601336.SS)が0.80%高、太平洋保険'A'(601601.SS)が0.70%高だったものの、中国人寿保険'A'(601628.SS)が1.00%安、平安保険'A'(601318.SS)が0.70%安だった。

 そのほかでは製薬株が売られ、華海薬業(600521.SS)が6.86%安、復星医薬'A'(600196.SS)が6.72%安。狂犬病ワクチン製造をめぐる不正事件をめぐり、吉林省の副省長を免職とするなど、関係者に厳しい処分が下されたことを受け、投資家心理が悪化した。上海B株市場の下落銘柄は全体の7割半。深センB株市場は全体の6割半の銘柄が下落した。(中国部・千原)
 
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