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【8月15日の香港市場】

2018.08.15 18:06

 主要指数は大幅に4日続落。ハンセン指数は前日比1.54%安の2万7323.59ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は1.94%安の1万535.14ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約9%増加し、概算で1114億9600万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は売り越しが続き、売越額は上海経由が4億5800万元、深セン経由が6億1400万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米国政府高官と駐米トルコ大使の会談が伝わり、前日の米国株市場はダウ平均が反発。外部環境が一定程度改善するも、トルコ発の新興国を中心とする金融不安の警戒感は燻り続け、本日のハンセン、中国企業の両指数は小安く寄り付いた。だが、対米ドルで人民元レートがオンショア・オフショアの双方で続落すると、地合いが一段と悪化。いずれも節目の1米ドル=6.9元を突破し、ろうばい売りが加速した。さらにペッグ制維持に向けた香港通貨当局による香港ドル買い介入が伝わり、通貨危機の香港への波及が警戒されたことも地合いの悪化につながった。両指数は前場で下げ幅を広げ、後場は安値圏で低迷。ハンセン指数は約1年ぶりの安値に沈んだ。

 昨日に続いてハイテク株への売りが目立った。引け後に中間決算を発表予定のテンセント(00700.HK)は引き続きリスク回避の売りに押され、3.61%安と続落。前日に大幅安となった舜宇光学科技(02382.HK)は自律反発の機運に乏しく、0.92%安と続落した。前日発表された中国の7月の小売総額が下振れし、幅広い消費関連銘柄が下落。自動車大手の吉利汽車(00175.HK)が5.25%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。食品大手の中国旺旺(00151.HK)が3.79%安、蒙牛乳業(02319.HK)が3.58%安。また、環境関連事業者の中国光大国際(00257.HK)は引き続き増資計画が嫌気され、5.07%安と続落した。

 急速な人民元安による為替損失の増加も警戒され、華潤置地(01109.HK)が3.50%安、碧桂園控股(02007.HK)が2.67%安、中国海外発展(00688.HK)が2.56%安と、本土系の有力デベロッパーも続落した。また、香港ドルのペッグ制維持をめぐる不安感から、香港地場系の不動産株もさえない。九龍倉置業地産(01997.HK)が2.31%安、長江実業(01113.HK)が2.28%安、信和置業(00083.HK)が2.02%安。

 一方、米中両国で豚肉生産最大手の万洲国際(00288.HK)が切り返し、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる8.23%高。中間決算は最終減益になったものの、最悪期は過ぎたとのアナリストの見方が示され、押し目買いが入った。また、石油会社の東方明珠石油(00632.HK)が86.84%高と急騰。株主による公開買付の方針が明らかとなり、思惑買いが膨らんだ。(中国部・畦田)
 
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