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【8月14日の香港市場】
2018.08.14 18:01
主要指数は小幅に3日続落。ハンセン指数は前日比0.65%安の2万7752.93ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.20%安の1万744.31ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約23%増加し、概算で1024億900万HKドル。8営業日ぶりに1000億HKドルを超えた。「港股通」(本土からの香港株投資)はそろって売り越しに転じ、売越額は上海経由が18億2300万元、深セン経由が7億8500万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
トルコ発の世界金融不安への警戒感が継続し、前日の米国株市場はダウ平均が続落。外部環境は引き続きさえず、本日も香港株市場は戻り売りの圧力に押され気味だった。対米ドルで人民元の基準レートが4営業日連続で安く設定され、香港ドルも引き続き対米ドル安の限度付近で張り付いたことも嫌気された。香港株の空売り比率が2年ぶりの高水準に達したとの報道も伝わり、ハンセン、中国企業の両指数は下げ幅を広げ、後場の序盤で本日の安値を記録。その後は下げ幅を縮めて引けたが、ハンセン指数は先週の上げ幅の大半を失った。
スマホ部品大手の舜宇光学科技(02382.HK)が大幅続落し、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる24.11%安。前日夜に発表した中間決算が市場予想を大幅に下回り、ろうばい売りが膨らんだ。同業の瑞声科技(02018.HK)も連れ安し、同2位の7.14%安。決算発表を控えた大型IT株のテンセント(00700.HK)は新作ゲームの販売を中国当局が差し止めたと伝わり、3.43%安で指数の重しになった。ゲーム大手の金山軟件(03888.HK)は今下期も業績悪化が続くとの見通しから、18.84%安で大引け。
環境関連銘柄の中国光大国際(00257.HK)は好決算を発表したものの、同時に増資計画も明らかにし、希薄化懸念から21.14%安に沈んだ。人民元安による為替差損拡大が警戒され、山東晨鳴紙業'H'(01812.HK)が4.68%安、中国東方航空(00670.HK)が2.17%安、中国国際航空(00753.HK)が1.63%安など、製紙・航空株が続落。
一方で前日の急落の反動から、教育セクターが反発。睿見教育(06068.HK)が16.01%高、宇華教育(06169.HK)が9.11%高、民生教育(01569.HK)が6.40%高だった。香港系公益セクターにディフェンシブ狙いの買いが入り、中電控股(00002.HK)が3.32%高、電能実業(00006.HK)が1.81%高、香港中華煤気(00003.HK)が1.50%高。また、好業績期待から大型石油株の中国石油化工(00386.HK)が1.37%高、中国石油天然気(00857.HK)が1.03%高と堅調だった。(中国部・畦田)
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