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【8月14日の中国本土市場】
2018.08.14 16:57
主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が小幅に続落し、前日比0.17%安の2780.96ポイント。B株指数は反発し、0.25%高の289.54ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が4日ぶりに反落し、0.67%安の8784.89ポイント。B株指数は3日続落し、0.39%安の1016.90ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約11%減少し、概算で2684億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は本日も売り越しとなり、売越額は2億4600万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)も9億6000万元の売り越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
トルコリラの急落を背景に、ニューヨーク市場はダウ平均が4日続落。13日にはアルゼンチンが緊急利上げを実施。新興市場から資金が流出することへの警戒感が広がった。人民元も対米ドルで下落した。世界的な金融マーケットの動揺を背景に、上海総合指数は低く寄り付いた。前場の中盤では小幅高に転じる場面もあったが、概ねマイナス圏で推移した。
上海市場は下落銘柄の方がやや多かった。上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は0.37%安だった。深セン市場は全体の5割あまりの銘柄が下落。中小企業板指数は0.53%安、創業板指数は0.83%安だった。世界の金融市場が動揺していることから手控えムードが広がり、両市場合計の売買代金は節目の3000億元を下回った。
人民元安が進んだことを嫌気し、「滬股通」と「深股通」はいずれも売り越しとなった。本日発表された7月の工業生産額、消費財小売総額、固定資産投資額はいずれも市場予想を下回り、これも逆風となった。MSCI新興市場指数のA株採用の第二弾が発表され、新たに組み入れられる10銘柄が明らかとなったが、株価への影響は限定的だった。
上海市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株がまちまち。四大国有銀行株では中国銀行'A'(601988.SS)が0.28%高、中国建設銀行'A'(601939.SS)が0.14%高だった一方、中国工商銀行'A'(601398.SS)が0.37%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が0.28%安だった。二大石油株はいずれも反発。中国石油天然気'A'(601857.SS)が1.50%高、中国石油化工'A'(600028.SS)が0.45%高。保険株は平安保険'A'(601318.SS)が0.83%安だったものの、そのほかは新華人寿保険'A'(601336.SS)が0.60%高、中国人寿保険'A'(601628.SS)が0.27%高、太平洋保険'A'(601601.SS)が0.17%高だった。
上海B株市場は下落銘柄の方がわずかに多かったものの、大型株の華新セメント(900933.SS)が上昇率3位の2.80%高となった影響で、上海B株指数は小幅高となった。深センB株市場は大型株を中心に下落銘柄の方がやや多かった。(中国部・千原)
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