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【8月13日の中国本土市場】

2018.08.13 17:04

 主要指数はまちまち。上海市場はいずれも3日ぶりに反落し、上海総合指数が前営業日比0.33%安の2785.87ポイント、B株指数が0.17%安の288.80ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が3日続伸し、0.35%高の8844.85ポイント。B株指数は続落し、0.61%安の1020.97ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約4%増加し、概算で3006億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は本日も売り越しとなり、売越額は6500万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は売り越しに転じ、売越額は3億8700万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米国のトランプ大統領がトルコから輸入する鉄鋼とアルミニウムに対する関税を2倍に引き上げる方針を表明。一方、トルコのエルドアン大統領は国民に対し、手持ちの外貨や金製品を売って、トルコリラを買うよう国民に呼びかけた。これを機にトルコリラが急落し、欧米の銀行のトルコ向け債権の回収を危ぶむ見方が広がった。これを受け、先週末のニューヨーク市場では銀行株などが売られ、ダウ平均が3日続落した。

 この流れが本日も続き、アジア市場でも通貨安や株価安が広がった。人民元の対米ドルレートも大幅に下落。世界的な金融市場の不安定化を背景に、上海総合指数は低く寄り付き、前場にかけて下げ幅を広げた。後場寄り直後に下落率は前日比1.88%に達したが、その後は下げ幅を縮小する展開。上げに転じるまでには至らなかったが、本日の高値付近で取引を終了した。世界的な金融市場の不安定化と米中通商摩擦を受け、商いは引き続き低調だった。

 上海市場は大型株を中心に全体の5割あまりの銘柄が下落。上海市場の大型株で構成される上証50指数は0.98%安で、下落率は上海総合指数よりも大きかった。深セン市場は上昇銘柄の方がやや多かった。なかでも中小型株が堅調で、中小企業板指数は0.40%高、創業板指数は1.29%高だった。

 上海市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が軒並み下落し、相場の重荷となった。四大国有銀行も下げ幅が大きく、中国建設銀行'A'(601939.SS)が2.62%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.81%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が1.38%安、中国銀行'A'(601988.SS)が1.12%安だった。二大石油株もそろって売られ、中国石油天然気'A'(601857.SS)が0.49%安、中国石油化工'A'(600028.SS)が0.45%安。保険株も軒並み売られ、平安保険'A'(601318.SS)が1.47%安、太平洋保険'A'(601601.SS)が1.38%安、新華人寿保険'A'(601336.SS)が1.27%安、中国人寿保険'A'(601628.SS)が1.03%安だった。なお、上海B株市場は全体の6割の銘柄が下落。深センB株市場の下落銘柄は全体の7割近くに上った。(中国部・千原)
 
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