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【8月10日の中国本土市場】
2018.08.10 16:54
主要指数は小動きに終始。上海市場はわずかに続伸し、上海総合指数が前日比0.03%高の2795.30ポイント、B株指数が0.26%高の289.30ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.70%高の8813.48ポイントと続伸したが、B株指数は0.14%安の1027.29ポイントとわずかに反落した。両市場の売買代金は前日比で約17%減少し、概算で2882億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は1億4700万元の売り越しに転じ、「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は3億4100万元に減少した(注文ベース:買注文と売約定の差)。
週末の本土市場は上値が重く、様子見ムードが燻る一日になった。上海総合指数は前日終値を挟んだ小動きに終始。かろうじて続伸したが、わずかに2800ポイントには届かなかった。深セン成分指数は概ね小幅高で推移。両市場の値上がり数は約2240、値下がり数は約1050だった。上海市での初回住宅購入に適用される住宅ローンについて、一部銀行が実質的な金利引き下げを決定。これが不動産株の刺激材料になった。中国の景気対策強化や企業決算への期待感も続き、全体の地合いを下支え。一方で米中通商摩擦をめぐる警戒感が続き、週末要因もありリスク回避の売りや手控えムードなどもみられた。
上海市での住宅ローン金利低下を材料に、万科企業'A'(000002.SZ)が3.11%高、保利房地産(600048.SS)が1.47%高、上海世茂(600823.SS)が1.46%高、緑地HD(600606.SS)が0.80%高など、不動産大手が続伸。昨日に続いて医薬大手に押し目買いが入り、天士力医薬(600535.SS)が4.19%高、復星医薬'A'(600196.SS)が1.96%高。恒瑞医薬(600276.SS)は増収増益の中間決算も好感され、4.44%高で引けた。中国の少子化対策強化が織り込まれ、奥飛娯楽(002292.SZ)が2.17%高、伊利実業(600887.SS)が1.29%高など、子ども・幼児関連の銘柄がしっかり。チベット自治区での公共投資拡大を見据え、西蔵城市発展【売付のみ】(600773.SS)がストップ高、西蔵砿業(000762.SZ)が2.75%高など、地場系銘柄が上昇。
対照的に、アナリストによる目標株価引き下げを受け、華能国際電力'A'(600011.SS)が6.59%安、華電国際電力'A'(600027.SS)が6.44%安、大唐国際発電'A'(601991.SS)が1.85%安など、発電大手が軟調。鉄鋼・建材セクターなどが戻り売りに押され、鞍鋼'A'(000898.SZ)が1.99%安、祁連山セメント(600720.SS)が1.80%安。
なお、上海B株市場は値上がり銘柄が多数を占めた。深センB株は下落銘柄が多かったが、不動産株の深セン物業発展(200011.SZ)が上昇率1位の4.70%高で引け、指数の下げ幅を縮めた。(中国部・畦田)
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