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【7月30日の香港市場】

2018.07.30 17:41

 主要指数はいずれも小幅に反落。ハンセン指数は前営業日比0.24%安の2万8733.13ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.009%安の1万1046.32ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末比で約1割増加したものの、概算で723億HKドルにとどまった。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が引き続き売り越しとなり、売越額は5億8800万元に拡大。対照的に深セン経由は買越額が6億1000万元に増加した(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 大型ハイテク企業の先行き不透明感などを背景に、先週末の米国株市場はダウ平均が反落。また、米国の4-6月の実質GDP成長率が14年以来の高い伸びだったことで、利上げ観測も継続した。こうした環境を受け、週明けの外為市場は対米ドルでオンショア、オフショア、基準値のいずれも人民元安が進行。これが嫌気されてA株市場の地合いは振るわず、香港市場の投資マインドも手控えムードが一段と強まると、ハンセン、中国企業の両指数は総じてマイナス圏の小動きに終始した。

 住宅販売最大手の碧桂園控股(02007.HK)が相次ぐ工事現場での事故が嫌気され、7.46%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。雅居楽集団(03383.HK)が7.00%安、緑城中国(03900.HK)が6.47%安など、ほかの不動産株も連れ安。人民元安による為替損失の拡大も懸念された。中国東方航空(00670.HK)が2.95%安、中国国際航空(00753.HK)0.96%安、中国南方航空(01055.HK)が0.90%安など、同じく人民元安を悪材料に航空株が下落。

 また、米国のハイテク株の下落が影響し、香港株でもIT大手が軟調だった。大型株のテンセント(00700.HK)は業績鈍化懸念が根強く、1.55%安でハンセン指数の足を引っ張った。スマホ大手の小米B(01810.HK)も1.89%安と軟調。さらに台湾系の靴受託生産大手である裕元工業(集団)(00551.HK)は中間期の減益見通しが嫌気され、12.34%安に沈んだ。同じ靴メーカーのダフニ(00210.HK)が10.25%安、莱爾斯丹(00738.HK)が0.85%安。

 一方で猛暑による電力需要の増加を受け、発電大手が上昇。中国電力国際発展(02380.HK)が2.63%高、華電国際電力(01071.HK)が2.45%高、華能国際電力(00902.HK)が1.84%高だった。政府の財政出動によるインフラ建設の増加を織り込み、建設・建材などが堅調。安徽海螺水泥(00914.HK)が3.15%高、中国鉄建(01186.HK)が2.06%高、中国建材(03323.HK)が1.63%高。また、非鉄大手の江西銅業(00358.HK)は中間期の好業績見通しが手がかりとなり、2.28%高で引けた。(中国部・畦田)
 
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