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【7月30日の中国本土市場】
2018.07.30 17:09
主要指数はいずれも下落。上海市場は上海総合指数が4日続落し、前営業日比0.15％安の2869.04ポイント。B株指数は反落し、0.41％安の292.32ポイントだった。深セン市場はいずれも4日続落し、深セン成分指数が1.22％安の9181.94ポイント、B株指数が0.74％安の1055.23ポイント。両市場の売買代金は先週末に比べ約5％増加し、概算で3267億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は25億3700万元の買い越し。「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額は1億4600万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
上海総合指数は小安く寄り付き、朝方は前日終値を挟み一進一退。節目の2900ポイントに迫ったところで売りに押され、下げに転じて前場を終了した。後場は下げ幅を広げる展開。終盤で本日の安値を付けた後、取引終了間際に押し目買いが入り、下げ幅を縮めて大引けとなった。 上海市場は小型株を中心に、全体の7割近くの銘柄が下落。こうしたなか建設関連を中心に大型株が買われ、上証50指数は0.64％高だった。深セン市場は全体の8割近くの銘柄が下落。中小型株の下げがきつく、中小企業板指数は1.39％安、創業板指数は2.19％安だった。商いは引き続き閑散だった。
上海市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が総じて堅調。四大国有銀行株では中国建設銀行'A'（601939.SS）が1.45％高、中国銀行'A'（601988.SS）が1.12％高、中国工商銀行'A'（601398.SS）が0.90％高、中国農業銀行'A'（601288.SS）が0.55％高。保険株も総じて堅調で、平安保険'A'（601318.SS）が1.13％高、新華人寿保険'A'（601336.SS）が0.65％高、中国人寿保険'A'（601628.SS）が0.38％高。二大石油株はまちまち。中国石油天然気'A'（601857.SS）が0.13％高、中国石油化工'A'（600028.SS）が0.30％安だった。
そのほかでは、積極的な財政政策によるインフラ建設推進への期待から、建設関連や素材関連の銘柄が堅調。祁連山セメント（600720.SS）が6.42％高、中国鉄建'A'（601186.SS）が5.25％高だった。中国中車'A'（601766.SS）は独企業との合弁計画が報道され、これを材料に6.15％高。中国交通建設'A'（601800.SS）はパナマ運河の橋梁建設工事を落札したことを好感し、2.52％高だった。
一方、ST長生生物【売付のみ】（002680.SZ）は狂犬病ワクチン生産をめぐる不正事件を背景にストップ安。コスト削減を目的に工程を変更したことなどが判明したことで、同様の事件が他社でも発覚することへの警戒感が広がり、医薬株が幅広く売られた。なお、上海B株市場は全体の7割あまりの銘柄が下落。深センB株市場の下落銘柄は全体の8割近くに上った。（中国部・千原）
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