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【7月27日の香港市場】

2018.07.27 17:59

 主要指数はいずれも反発。ハンセン指数は前日比0.08%高の2万8804.28ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.23%高の1万1047.42ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約20%減少し、概算で654億8400万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が昨日に続いて売り越しとなり、売越額は1400万元。深セン経由は買い越しに転じ、買越額は3億6200万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が3日続伸し、約5カ月ぶりの高値で終了。米欧の貿易摩擦激化への懸念が後退するなか、好業績の銘柄などが買われた。こうしたなか、フェイスブックが成長鈍化懸念を背景に急落し、ナスダック総合株価指数は反落した。

 本日の香港市場は米中摩擦への警戒感が漂うなかで週末を迎えることから、手控えムードが強かった。主要指数は低く寄り付き、前場の序盤で本日の安値を付けた。中国企業指数は節目の1万1000ポイントを割り込んだ。もっとも、売りが一巡すると、前場の中盤にかけて下げ幅を縮め、上げに転じた。その後は前日終値付近で小動き。中国企業指数は1万1000ポイント台を回復して終了。ハンセン指数は小幅安でザラ場を終了したものの、終値を決めるクロージング・オークション・セッションを経て、上げに転じた。前場の手控えムードが強く、メインボード売買代金は昨年5月17日以来の700億HKドル割れとなった。本土マネーの動きも引き続き低調で、「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約10%にとどまった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、中国石油化工(00386.HK)が1.21%高、中国石油天然気(00857.HK)が1.20%高と、そろって続伸。主力の香港系不動産株が買われ、新鴻基地産(00016.HK)が上昇率4位の1.65%高、新世界発展(00017.HK)が同5位の1.44%高。そのほかでは内需関連の銘柄などが堅調だった。

 一方、吉利汽車(00175.HK)が下落率1位の3.25%安。高速成長期は過ぎ去ったと指摘するアナリストが投資判断と目標株価を引き下げたことを嫌気した。17年6月中間決算を発表した電能実業(00006.HK)が、下落率2位の1.57%安。アナリストの評価はまちまちだったが、軟調な値動きに終始した。その筆頭株主の長江基建集団(01038.HK)も売られ、下落率5位の1.08%安。同じ長江グループの長江実業(01113.HK)は0.90%安だった。(中国部・千原)
 
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