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【7月25日の中国本土市場】
2018.07.25 17:28
主要指数は上海B株を除き、小幅ながらも4営業日ぶりに反落した。上海市場は上海総合指数が前日比0.06％安の2903.64ポイント。B株指数はわずかに4日続伸し、0.18％高の293.30ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が0.02％安の9463.75ポイント、B株指数が0.34％安の1066.42ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約2割減少し、概算で3973億元。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は14億7000万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額は3億1100万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
本日の本土市場は方向感に乏しい地合いとなり、上海総合、深セン成分の両指数は概ね小動きに終始。両市場の値上がり数は約1500、値下がり数は約1800だった。中国の制裁関税による悪影響を軽減するため、米国政府が自国農家に最大120億米ドルの支援金を払う方針を発表。これが米国政府の本気度と、通商摩擦の長期化を投資家に印象付け、短期の利益確定を目的とする売りにやや押された。
中国政府が財政出動強化の方針を打ち出したことで前日買われたインフラ建設関連の銘柄だが、本日は戻り売りが目立った。中国鉄建'A'（601186.SS）が3.14％安、中国中車'A'（601766.SS）が2.30％安、中国電建（601669.SS）が2.23％安、中国冶金科工'A'（601618.SS）が1.69％安。海運大手が振るわず、中遠海運特種運輸（600428.SS）が2.84％安、中遠海運能源運輸'A'（600026.SS）が1.85％安、中遠海運控股'A'（601919.SS）が1.48％安。また、証券株が軟調で、中国銀河証券'A'（601881.SS）が1.23％安、広発証券'A'（000776.SZ）が0.44％安だった。
一方で夏の観光シーズンに入り、レジャー関連株が続伸。中央政府の通達で海南省の交通網整備の加速が指示されたこともあり、中国国旅（601888.SS）が5.51％高、海航凱撒旅游（000796.SZ）が4.94％高など、海南省の関連銘柄が買われた。足元で大幅安が続いていた医薬セクターだが、ワクチンのデータ偽造問題が他社に広がる可能性は低いとの見方から、一部の医薬大手に買いが入った。華東医薬（000963.SZ）が4.27％高、湖北済川薬業（600566.SS）が3.53％高、広州白雲山医薬'A'（600332.SS）が3.08％高。
なお、B株市場は値上がり銘柄の数が値下がりをわずかに上回った。上海B株は海南省地場系の海航創新（上海）（900955.SS）が4.25％高で、上昇率1位。深センB株でも地場系銘柄の大東海観光（200613.SZ）が上昇率2位の8.78％高で引けた。（中国部・畦田）
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