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【7月19日の香港市場】
2018.07.19 17:53
主要指数は小幅に続落した。ハンセン指数は3日続落し、前日比0.37%安の2万8010.86ポイント。中国企業指数(旧H株指数)は5日続落し、0.52%安の1万523.24ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約2%増加。概算で774億1900万HKドルと引き続き薄商いだった。なお、「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が4億5600万元の買い越しに転じ、深セン経由は2億500万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
米国経済の拡大基調を受け、前日の米国株市場はダウ平均が続伸。これを支援材料に、本日のハンセン、中国企業の両指数は小高く寄り付いた。だが、その後は徐々に地合いが悪化し、後場は概ねマイナス圏での小動きに終始。ハンセン指数は一時的に2万8000ポイントを割り込む場面もみられた。本日も対米ドルで人民元安が止まらず、約1年ぶりの安値水準に後退。香港ドルも下限で張り付いたことで、資金流出への警戒感が根強い売り圧力につながった。
人民元安による為替損失の拡大が警戒され、外貨建て負債が多い航空大手が下落。中国南方航空(01055.HK)が5.89%安、中国東方航空(00670.HK)が5.33%安、中国国際航空(00753.HK)が4.85%安に沈んだ。同じく不動産大手も振るわず、広州富力地産(02777.HK)が3.22%安、雅居楽集団(03383.HK)が2.52%安、碧桂園控股(02007.HK)が1.59%安。過去に米ドル建てのシニア債を発行した食品大手の中国旺旺(00151.HK)が3.77%安に沈み、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位になった。通貨安が金融市場の不透明感につながり、中国郵政儲蓄銀行(01658.HK)が2.78%安、中国工商銀行(01398.HK)が1.09%安、国泰君安証券(02611.HK)が1.23%安など、銀行・証券大手が総じて軟調だった。
一方で生保最大手の中国人寿保険(02628.HK)は足下の保険料収入の増加があらためて材料視され、1.02%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。鋼材市況の見通しは良好で、鞍鋼(00347.HK)が4.89%高、中国東方集団(00581.HK)が2.03%高、馬鞍山鋼鉄(00323.HK)が0.57%高など、鉄鋼セクターが買われた。
個別では医薬大手の復星医薬(02196.HK)が7.02%安。直近株価を約1割下回る割当価格でのH株増資計画が明らかとなり、需給悪化を懸念する売りが目立った。明日A株を上場させる光ファイバー大手の長飛光繊光纜(06869.HK)が1.62%高。A株上場で19億元近くを調達しており、設備投資の拡大による収益強化への期待感が広がった。(中国部・畦田)
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